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STEP10【IPO】関連当事者の整理

  • 2020.8.21

今回の内容

今回は、株式場(IPO)に向けたロードマップの【STEP10】となります。
経営者として「株式上場の進め方」についてのイメージをつかんでいきましょう。

 

 

IPOに向けた「関連当事者」という論点

IPOを目指す際に、
必ず出てくるテーマとして、
「関連当事者」
というキーワードがあります。

経営者として、
手広く事業をしていたり、
親族が経営に関与したりしていると、
とくに論点になってきます。

そこで今回は、
「【STEP10】 関連当事者の整理」
ということでお伝えできればと思います。

 

 

関連当事者とは?

まず、このテーマをお伝えする前に、
「関連当事者とは?」
という疑問もあると思いますので、
この点について簡単にお伝えさせていただきます。

関連当事者とは、
ざっくり例示しますと
以下のような会社や人を指します。

—————————
①親会社
②子会社
③関連会社
④兄弟会社
⑤主要株主(10%以上の保有割合)
⑥主要株主の近親者
⑦役員の別会社
⑧役員の近親者
—————————

端的に表現すると、
「経営者と身近な人や会社」
といった感じでしょうか。

 

IPOにあたっては、
この「関連当事者」を整理していくことが、
多くの場合で求められます。

 

 

なぜ「関連当事者の整理」する?

上場するということは
「プライベートカンパニー」から
「パブリックカンパニー」になるということです。

多くの株主が存在し、
多くの株主のために経営をしていく必要があります。

 

従来は、経営者がやりたいように
意思決定をしてきたかもしれませんが、
IPOを前提とすると、状況は変わってきます。

大前提として、
———————–
疑われるような環境は、
事前に排除しておく
———————–
ということが求められます。

 

関連当事者が存在する場合には、
関連当事者に有利な取引をする可能性が疑われるため、
事前にそのような疑いがかけられないように、
関連当事者自体を整理しておく必要が出てくるのです。

当然、必要な「関連当事者」であれば、
整理する必要はないのですが、
そのあたりの判断を1つ1つしていくことになります。

 

なお、今回のテーマである「関連当事者」については、
私が別で運営している以下のサイトで昔に記載したことがあるのですが、
改めて同サイトを確認すると意外とシンプルにまとまっていたので、
是非、以下サイトの方をご参照いただきたいと思います。
https://holdings-renketsu.com/1217.html

株式上場と関連当事者について、
記載をした記事になっています。

 

 

関連当事者vs IPO

今回の「関連当事者」の整理というのは、
IPO準備期間中のトピックスの1つです。

関連当事者の整理までしてでも、
上場をしたいかどうか。

この点は、経営者として
是非、検討した方がよいと思っています。

 

「ここまで整理をする必要があるのであれば、
 上場する意味ないですね」

このような思いで、IPOを目指すのを
止められる経営者も実際にはいらっしゃいます。

 

IPOにはメリットもありますが、
一方で、いろいろとガラス張りになって、
自由度が少なくなり、窮屈にもなりますので、
このあたりは、両者を天秤にかけて、
最終判断いただく必要があります。

 

 

参考:IPOのロードマップ

【STEP 1】 事業計画・コーポレートストーリーの作成
【STEP 2】 資本政策・資金調達計画の立案開始
【STEP 3】 税理士依存からの脱却
【STEP 4】 税務会計から上場会計へ
【STEP 5】 管理部門人員の強化(経理・人事)
【STEP 6】 労務管理体制の強化
【STEP 7】 監査法人の選定・ショートレビュー
【STEP 8】 証券会社選定
【STEP 9】 役員構成の整備開始
【STEP10】 関連当事者の整理
【STEP11】 上場PJチーム発足
【STEP12】 規程類の整備開始
【STEP13】 月次決算の早期化
【STEP14】 予算管理体制・セグメント管理体制の構築
【STEP15】 内部統制体制&内部監査体制の構築開始
【STEP16】 会計監査の本格対応
【STEP17】 証券会社審査等の対応
【STEP18】 上場のための開示書類作成
【STEP19】 取引上の上場審査
【STEP20】 ロードショー&株価決定

 

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