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Vol.134【IPO事前準備】連結決算

  • 2021.5.1

株式新規上場(IPO)のための事前準備ガイドブック

今回も
日本公認会計士協会から公表されている
「株式新規上場(IPO)のための事前準備ガイドブック」
の概要について、ご紹介をさせていただきたいと思います。

そのなかでピックアップされている項目として
———————————————-
会計データ・裏付け証憑の整理
発生主義会計及び収益認識会計基準への対応
棚卸資産管理
原価計算体制
資産・負債の管理
連結決算
関連当事者取引の把握・整理
⑧内部管理体制の構築
⑨労務管理
⑩情報システムの内部統制
⑪不正への対応
⑫会計上の見積り
⑬会計基準の選択
———————————————-
が挙げられています。

このうち、今回は
「⑥連結決算」
についてご紹介をしたいと思います。

 

グループ会社がある場合には連結決算が必須

企業が成長していくなかで、
会社を複数作ったり、グループ会社化したりするケースも多いものです。

未上場の場合には、
それぞれの会社で決算を実施するだけでよいのですが、
上場を目指すとなると、
グループ会社の決算をまとめた形にした「連結決算」を実施する必要があります。

連結決算とは、

———————————————-
グループ全体の会計数値をまとめた形で、
グループ全体の決算書を作成すること
———————————————-

です。

 

この連結決算は、
通常の単一会社の決算より専門的になるため、
対応できる経理人材を確保したり、
アドバイザーの支援を受けたりする必要も出てくると思います。

単一会社でIPOを目指す場合よりは、
少しハードルが高くなると言えるでしょう。

 

そのため、
IPOを目指す時点で、
グループ会社がいくつかある場合には、
グループの方針を明確にしたうえで、
どのような形でIPOを目指すかを早めに整理する必要があります。

状況によっては、
IPOを目指す過程で子会社を整理したりすることも
あり得ると思いますので。

 

IPOにあたっての連結決算

このようなグループ経営の場合のIPOについてですが、
論点を整理しますと、
———————-
・連結範囲の検討
・グループ会社の整理
・連結決算体制の整備
———————-
といったあたりになります。

 

この連結決算の各論点それぞれで多くのテーマがあり、
今回の記事ですべてを整理するのは難しいため、
この連結決算のテーマについては、
私が別で運営している以下のグループ経営に関するサイトの記事に説明を譲りたいと思います。

 

<参考記事>
Vol.52 株式上場とプライベートカンパニー
Vol.88 グループ経営者へ、「スピード連結決算」のススメ
【マメ知識】株式上場と「連結の範囲」
【マメ知識】オーナー社長の株式上場とグループ経営
【知識】「株式上場」と「連結決算の範囲」と「資産管理会社」

 

上記サイトでは、
連結決算を含むグループ経営について
いろいろな視点でまとめているサイトになります。

最近は、記事の更新をできていませんが、
グループ経営、連結決算について気になることがあれば、
上記の記事以外でも、確認してみていただければと思います。

 

次回は

ということで今回は、
「⑥連結決算
というテーマでお伝えをいたしました。

詳細は、私の運営している別サイトに譲る形に
今回はさせていただきましたが、
IPOを目指すグループ経営者であれば、
重要なテーマですので、是非、ご確認いただければと思います。

 

そして次回は、
今回の棚卸資産管理とも密接に関わるテーマとして
⑦関連当事者取引の把握・整理
についてご紹介できればと思います。

 

参考サイト

https://holdings-renketsu.com/

 

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