記事一覧

Vol.143 経理部が無くなった先にある「組織デザイン」

  • 2021.6.19
5年後の組織デザインを考えてみました

 

今は、いろいろな便利なITツールがあり、
それらを効率的に活用していくことが求められています
 ↓
会計業務についても
マネーフォワードやfreeeといった、
クラウド会計の登場で状況が変わりました
 ↓
ヒトが入力する手間をかなり削減できるようになり、
業務の効率化を実現できます
 ↓
世間では、
「今後無くなる職業」
として、経理関係の業務が挙げられることも
よくあると思います
 ↓
おそらく「入力」系の経理業務は、
デジタル化が世の中全体で進む中で
間違いなく少なくなるはずです
 ↓
というよりは、
デジタルツールをフル活用して
入力業務は限りなく削減するべきだと思います
 ↓
そうなると、
経理の「入力」系の業務は当然なくなりますので、
その意味では経理業務の一部は将来確実に無くなります
 ↓
但し、本来、経営上望まれている
「考える」系の経理業務は当然残ると思います
 ↓
この「考える」系の経理業務は、
経理部としても、今まで入力業務に追われて、
やりたくてもできなかった業務でもあると思います
 ↓
この「考える」系の経理業務をするために、
経理部という部門は必要なのかは、
将来的に議論があっても良い気がします
 ↓
将来的に経理部の定義が変わると思います
 ↓
私個人としては、
「考える」系の経理業務をするために
究極的には経理部という部門は存在しない形が
あっても良い気がしています
 ↓
企業成長とともに組織内は分業化して、
経理機能は「スタッフ」部門として分離されるのが、
現代の一般的な組織デザインだと思います
 ↓
当然、分業による大きなメリットはあるのですが、
デメリットも同じくらいあると思います
 ↓
今までは経理部門を
分業化するメリットの方が大きいというのが、
一般認識だったのだと思います
 ↓
ただ、今後、「入力」系の経理業務が無くなり、
「考える」系の経理業務だけが残るとした場合、
本当に経理機能を分業化した組織にしておくべきかは、
改めて考え直しても良い気がしています
 ↓
常日頃、上場会社も含め、
多くの会社で感じることがあります
 ↓
経理部以外の社員が、
「あまりにも『会計』の知識が無さすぎる」
ということです
 ↓
自社の会計・決算について、
あまりにも自分事ではないのです
 ↓
当然、自身の業績評価には興味があると思いますが
その前提になっている自社の決算や
会計の仕組みを理解できていないのです
 ↓
この根本的な原因としては、
経理部という組織が分業化され、
ほとんどの社員にとって「会計・経理」が
他人事になっているからだと考えています
 ↓
実は、本当に強い会社は、
経理部以外の社員にも
簿記の資格をとれるくらいの会計教育をしています
 ↓
そのような会社は、
当然として業績が抜群によいです
 ↓
このよう会社の経営者は、
全社員が「会計」の知識を身につけることが、
どれほど経営にプラスになるかを知っているからだと思います
 ↓
何をお伝えしたいかと言いますと、
極論かもしれませんが、
「経理部を無くして、全社員が経理・会計に関係するような
 組織デザインにした方が強い会社になるのでないか」
ということです
 ↓
たとえば、
営業部の社員も会計・経理のことをわかって
業務をするということです
 ↓
別に、営業マンが、
会計入力までできる必要はないのです
 ↓
多くの社員が苦手な「入力系」の経理業務を
マネーフォワードとかがやってくれますので
 ↓
営業マンに求められる会計・経理の業務は、
まさに「考える」系の経理業務となります
 ↓
営業マンが会計知識を身につけて、
マネーフォワードとかで直接、会計数値を確認しながら、
日々の業務を考えながら実施することで、
きっと会社全体のレベルが上がると思うのです
 ↓
ということで、今回は、
私の少し妄想的な要素も多い内容ですが、
結構、本気で考えたりしています
 ↓
多くの会社で、
あまりにも会計や経理に興味がない社員が多いので、
本当にもったいないと感じているので
 ↓
会計・経理の知識を
いろいろな職種で活用できれば、
とても有効だと思っています
 ↓
そのためには、
経理部という存在自体を
見直す時代が来ても良いのではないか、
と感じるのです
 ↓
今の主流である
「ラインアンドスタッフ組織」でななく、
ライン部門とスタッフ部門が分業化されていない
昔の時代の組織デザインに逆戻りする感じでしょうか・・・
 ↓
決して経理部を軽視しているわけではありません
 ↓
というよりは、当然ですが、
私個人は経理ができる人材をリスペクトしています
 ↓
だからこそ、
あえて経理部が無い方が、実は組織全体で考えると
社員全員に会計経理力が備わって良い状態になるのではないか
と感じる場面があるということです

 

 

関連記事

最近の投稿