Vol.27 社長の考えを「事業計画」に変える方法

初めての事業計画

今回は、
「事業計画を作ってみたいな」
と考え始めている社長のために、
事業計画を初めて作成する際のポイントを
お伝えしたいと思っています。

内容は、以下のとおりです。

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・最初は「ドラフト」を作るくらいのイメージで

・最初は「未来」を見過ぎない

・現状を細分化する

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それでは、1つずつ確認をしていきたいと思います。

 

最初は「ドラフト」を作るくらいのイメージで

まず一般論的なところを
お伝えしてみたいと思います。

事業計画に関する書籍も多く出回っていますが、
とある書籍を開いてみると、事業計画作成にあたっては、
以下のようなことが必要とありました。

■定性情報
・自己紹介
・事業コンセプトの定義化
・ビジネスモデルの明確化
・理念やビジョンの明確化
・顧客の明確化
・商品の明確化
・マーケット分析
・競合分析
・マーケティングプランの作成

■定量情報
・事業収支の作成
・売上数値の作成
・利益数値の作成
・損益分岐点の検討
・キャッシュ・フローの検討

 

確かに、これらのことができれば理想的なのですが、
最初から、このようなことを考えていると、
いつまで経っても手が動かないと思います。

 

そこで、まずメンタル的な点になりますが、
初めて事業計画にトライしようとする場合には、
以下のような気持ちで取り組んでいただくのが
良いのではないかと思っています。

・これから作るものは「仮」の扱いであり、正式版ではないものを作る
・とりえあず「誰に」「何を」「いくらで」「いくつ」販売するかだけにフォーカスする

 

やはり、最初から
すごいものを作ろうとすると前に進みませんし、
ボリュームがあるものを作ろうとしても
途中で力尽きてしまいます。

そのため、気持ちの持ち方として、
練習として作成をしてみるくらいの気持ちが
良いのではないかと思っております。

 

最初は「未来」を見過ぎない

それでは、
・仮の練習用として
・「誰に」「何を」「いくらで」「いくつ」販売するか
についてまとめるにあたっても
いろいろと悩むかもしれません。

 

一般論としては、
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・マーケット分析をする
・過去の延長線上で考えすぎない
—————————————–
といったことが言われたりします。

これらの発想は正しいと思うのですが、
あまりにも「未来」や「仮定」を意識しすぎると、
やはりそれを調査したり、考えたりするところで手が止まり、
前に進んでいかないという問題があります。

 

そこで、
初めて事業計画にトライしようとする場合には、
以下のようなスタンスで取り組んでいただくのが
良いのではないかと思っています。

・マーケット分析はしない
・過去の延長線上を前提にしてつくる

 

 

一般論とは真逆ですね・・・。

 

確かに理想的には、
過去にとらわれず、未来のマーケットを予測して、
そこから分析をしながら作成したいところです。

但し、今回のテーマは、
「社長がはじめて事業計画を作成する」
という前提の話なので、
あえて前に進むことを優先したいと思います。

 

未来の予測的なことから始めるは
慣れていないと難しいことですので、
まずは「未来」というより、
「過去」や「現在」にフォーカスして考えていくということです。

「過去」や「現在」であれば、
すでに見えていると世界なので、
もう少しスムーズに手が動くと思います。

 

また、ここには、もう1つの理由があります。

それは、

「過去」「現在」の現状把握ができていない状態では、
きちんとした「未来」の計画を作るのは難しいうえに、
仮に「未来」の計画を作っても、実現していくのが難しい

という思いがあるからです。

 

私のこれまでの経験から、
未来を仮定する力(事業計画を作る力)は、
現状をしっかり把握する力に左右される、
と感じております。

過去や現在をしっかり把握できない経営者が、
未来を具体化していくのは難しいですし、
仮に、「未来」の事業計画を作成しても、
それをレビューしていく力がないことになりますので、
目標も達成が難しくなります。

 

そのため、
まずは、身近な「過去」や「現在」について、
「誰に」「何を」「いくらで」「いくつ」販売しているかを
確認していただくことからスタートしていただくのが良いと思います。

おそらくですが、
「過去」や「現在」とはいえ、
意外と把握できていないのではないでしょうか?

 

もしそうであれば、良いチャンスですので、
事業計画づくりのとっかかりとして、
現状把握をまずは実施していただきたいと思います。

 

現状を細分化する

これまでのところで、最初は、
・仮の練習用として事業計画を作る
・「誰に」「何を」「いくらで」「いくつ」販売するかにフォーカスする
・そのためには、まずは現状把握をする
ということをお伝えさせていただきました。

 

それでは、具体的には、
どのように現状把握をするべきでしょうか。

ここで登場するのが、
「会計数値」
です。

会計数値は、
現状を客観的に表してくれますので。

 

ビジネスの現場は、
複雑なことや数値で表せない人間関係など、
いろいろな要因が組み合わせで成り立っています。

そのような全てのことを表せるほど
会計数値は万能ではありません。

ただ一方で、複雑なビジネスの状況を、
ある一定の仮定はあるものの、
シンプルに、淡々と数値で表現してくれますので、
現状を客観視するにはベストなツールと言えるでしょう。

 

それでは、
会計数値で現状把握するためには、
具体的にどのようにすればよいかというと、
以下の手順になります。

手順

・会計ソフトの存在を確認する
・会計ソフトから会計数値をExcelでダウンロードできることを確認する
・Excelでダウンロードしたいのは以下の3つのデータ
 ①部門別損益
 ②月次損益推移表
 ③売上の帳簿
・上記の①②③で、まずは現状把握する

 

実際には、
会計データをどのように取り扱っているかは、
会社の状況により様々ですので、
もし社長が上記についてイメージがわかないようであれば、
経理部や税理士に確認をいただくのが良いと思います。

 

このなかで、
「部門別の管理ができていない・・・」
「会計入力が遅くてデータがタイムリーに把握できない」
といった問題も出てくるかもしれません。

このあたりの課題が出てきた場合には、
当サイトがメインテーマである
「スピード会計」の仕組みが必要になるので、
当サイトの別記事なども参考に取り組んでいただければと思います。
(もしご不明な場合にはお問い合わせくださいませ)

 

そして、現状把握ができれば、
その次に事業計画の数値情報の作成に移ってみて
いただきたいと思います。

あくまで「仮」「練習」というくらいの気持ちで
取り組んでいたただきたいと思いますが、
以下のような作業になると思います。

月次損益推移のExcelデータを別シートにコピーして、
翌1年間の月次数値に1つ1つ置き換えていく

 

原始的な感じですが、
月次ベースの実績をもとに、
翌年の月次ベースの数値を推測し、置き換えていく、
という作業が一番やりやすいと思いますし、
より現実的な発想ができると思います。

 

マネーフォワードのすすめ

今回お伝えした内容には、
どうしても「会計ソフト」が必須ツールになりますので、
この点について、最後にお伝えしたいと思います。

これまで、会計ソフトは、
経理部や税理士が活用するような時代でした。

 

ただ、ここ数年で普及してきている
クラウド会計の場合には、
経営者も関与できる会計システムになっています。

具体的に、このサイトでは、
「マネーフォワード」を推薦しています。

その理由については、
他の記事でいろいろと書いておりますので、
是非参考にしてもらいたいと思います。

 

社長自らがマネーフォワードを活用する
「MF社長」になることができれば、
いろいろな可能性が広がります。

経理部や税理士に頼まなくても、
経営者自らが会計情報をリアルタイムに見ることができます。
経営に会計数値を活用することができ、
経営者としての力量もアップするはずです。

 

もし現状の会計ソフトが、
マネーフォワードでないようであれば、
変更の検討だけでも一度すべきです!

経営者として会計が身近になり、
世界観が変わると思いますので。

(※こちら:マネーフォワード情報