マネーフォワード導入のメリット
Vol.91の記事のなかで、
「弥生会計と比べて「マネーフォワードが良い点」」
として以下を挙げさせていただきました。
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①リアルタイムに預金や法人カードデータを自動取得
②インターネット環境があれば複数人で使用可能
③経理のためのソフトではなく、会社経営のためのソフトとして活用できる
④会計を各業務と連携して業務フロー化できたり、コスト低減が見込める
⑤複数ウィンドウを同時に開けて作業効率が高い
⑥デジタル化・ペーパーレス化・リモートワーク化がしやすい
⑦成長していく会社として税理士に依存しない仕組みを構築できる
⑧開発スピード早く、機能改善余地もまだまだ期待できる
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今回は、このうちの
「⑦成長していく会社として税理士に依存しない仕組みを構築できる」
について、もう少し具体的にお伝えをさせていただきます。
税理士との関係
まずは、今回の内容の前提として、
以下の記事を確認いただきたいと思います。
「STEP3【IPO】税理士依存からの脱却」
上記の記事は、
IPOを目指す会社向けに記載をした記事になりますが、
IPOを目指すかどうかに限らず、
税理士に依存しすぎる状態は望ましくないと思っています。
税理士に依存しすぎる状況とは、具体的には、
資料を丸投げして帳簿入力をすべて任せてしまう、
といった状況のことを想定しています。
このような形で税理士に依存しすぎることが
望ましくない理由としては、
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・自社のことを一番理解している自社内で帳簿を作成する方がよい
・税理士に依存をし過ぎると帳簿入力業務がブラックボックス化してしまう
・税理士に依存をし過ぎると税理士のペースですべてが決まってしまう
・経営管理としての会計活用ができない
・タイムリーに数値を作成したり、確認できない
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といったようなことが挙げられます。
顧問税理士に依存をし過ぎると、
企業成長が止まってしますリスクが高まります。
結局、企業成長に向けて
会計数値をリアルタイムで活用しながら
経営管理を実施していくためには、
自社できちんと会計数値が作れる体制にする必要がある、
ということです。
ただ、当然ですが、
顧問税理士に頼ってはいけない、
ということでは決してありません。
自社の会計数値作りは、
自社内である程度完結したうえで、経営管理にも会計を活用し、
そのうえで、より高度な税務の専門領域や戦略的な税金対策等については、
顧問税理士の力を借りていくという感じが理想的な関係だと思っています。
弥生会計でよくあるパータン
税理士との理想的な関係については
上記に記載した通りですが、そのうえで、
会計ソフトのことへ話を移していきたいと思います。
まず、中小企業でよくあるパターンのお話ですが、
顧問税理士へ資料等を渡して、
帳簿入力をすべて任せているようなケースがあります。
そして、このようなケースの場合、
会社の方で会計ソフトをもっていなくて、
顧問税理士の方だけが会計ソフトをもっている、
ということがよくあります。
たとえば、顧問税理士だけが弥生会計をもっていて、
税理士側で帳簿入力をしたうえで、
入力結果としての試算表等の資料のみが
会社の方へ戻ってくる、といったことが行われます。
税理士へ完全依存(丸投げ)するパータンの典型です。
この場合、会社は、
「顧問税理士から提出される入力結果を待つ」
という受け身的な対応しかできません。
自ら、数値を見に行くこともできませんし、
顧問税理士の作業が遅れたとしても、
出来上がり、ただ待つしかありません。
主導権が会社には全くない状態になります。
組織規模が小規模なうちは、
これでも問題ないかもしれませんし、
逆に効率的な面もあるかもしれません。
ただ、企業としての成長を意識している会社の場合には、
このような状態はどこかで脱却する必要があります。
自立自走のチャンスとしてマネーフォワードを導入したい
このような顧問税理士へ依存しすぎる状況から脱却し、
会計面でも自立自走できるような会社に成長するためには、
どうすればよいのでしょうか?
たとえば、「弥生会計ソフト」を自社のPCにもインストールし、
会計データのやりとりを行えるようにする、
という方法も当然あるかと思います。
ただ、もしこれから新しく自立自走の体制を作るのであれば、
クラウド会計である「マネーフォワード」を導入し、
自立自走できる仕組みを考えた方がよいと思います。
PCインストール型の弥生会計ではなく、
クラウド会計のマネーフォワードの方が導入も手軽ですし、
いつでも、どこでも、誰でも利用ができるようになります。
また、自立自走という目的を考えると、
マネーフォワードの方が有効である点は、
このサイトで繰り返しお伝えしているところです。
マネーフォワードは、
デジタル化、ペーパーレス化、リモートワーク化を実現でき、
かたう、タイムリーな数値作りも可能になり、
さらにコストパフォーマンスもよいです。
全社最適を意識した業務フロー作りも
あわせて構築することができます。
弥生会計だと、
マネーフォワードのような「可能性」が少なく、
ただ単に、経理用の会計ソフトを購入する、
といった感じで終わってしまうので、
これから新しい形を作るのであれば少しもったいない気がします。
まとめ
ということで、
「弥生会計と比べて「マネーフォワードが良い点」」として、
「成長していく会社として税理士に依存しない仕組みを構築できる」
という点にについてお伝えさせていただきました。
会計は戦略的に経営を行っていくうえで、
とても重要なツールです。
このような重要なツールを活用するのであれば、
時代にあったクラウド会計を活用した方が間違いなく有効ですし、
今後、競合他社がクラウド会計を活用していくなかで、
自社だけクラウド会計でない状況は、
逆に競争力が劣ってしまうリスクが高いといえます。
これから自立自走を目指していくのであれば、
是非、マネーフォワードを有効活用してみていただければと思います。
それでは、次回の記事で、
「弥生会計と比べて「マネーフォワードが良い点」」として、
「⑧開発スピード早く、機能改善余地もまだまだ期待できる」
という点をお伝えできればと思います。