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Vol.123 クラウド会計の導入・設計だけはプロに任せた方がよい理由【IT導入補助金】

  • 2021.4.2

クラウド会計の時代

クラウド会計が便利であることは、
このサイトでも繰り返しお伝えしています。

クラウド会計を導入すると、
経理人員も半減すると思いますし、
業務の自動化、スピード化が進むのは間違いないです。

また、世の中が急速にデジタル化していくなかで、
クラウド会計に移行しない理由を探す方が今は難しいくらいです。

 

経営におけるデジタル化推進が進むなかで、
経営者としては、会計数値領域についても
デジタル化の波に乗り遅れないように心がけたいところです。

 

便利であるがゆえに・・・

クラウド会計を導入することで、
業務の自動化が進み、作業工数が少なくなるなかで、
会計知識が十分でない人材でも
経理対応ができるようになってくる場面が増えていきます。

これまではある程度の経理知識や経験がないと、
会計ソフトは身近に感じられませんでしたが、
クラウド会計の場合には、経理初心者でも、
会計を身近に感じられるようになると思いますので、
その点も人材活用面でハードルが下がり、良いことだと思っています。

 

但し、クラウド会計を導入するにあたって、
問題になる点もあります。

 

それは、

—————————————–
あらゆるデータを自動取得して効率化できる一方で、
自動取得したデータがぐちゃぐちゃになり、
逆に業務が混乱してしまう
—————————————–

といった点です。

 

つまり、
「便利過ぎるがゆえに、逆に問題が起きてしまう」
といった感じでしょうか。
便利さと同時に、混乱するリスクも生じるということです。

 

クラウド会計に移行をする場合には、
この点を十分に意識して移行をしていく必要があります。

そして、このような問題が起きないためにも、
————————————–
クラウド会計の導入支援だけは、
お金をかけてでも、プロに依頼をした方が良い
————————————–
と個人的には思っています。

 

クラウド会計の土台づくり

クラウド会計の導入が上手くいき、ある程度軌道にのれば、
ベースとしての「仕組み」がある状態になるため、
その後はプロがいなくても、効率的な運用が実現できます。

経理知識が不十分なメンバーでも、
少人数で、効率よく会計数値作りができるようになると思います。

 

ただ、そのためには、
何よりもクラウド会計を効率的に運用するための
土台作りが重要といえます。

経営者としては、ここの基礎作りの部分だけは、
思い切ってお金をかけて投資をしてでも
その道のプロに関与してもらうべきだと思います。

 

クラウド会計導入後の世界が大きく変わりますし、
その方がきっと、すぐに投資額の元がとれると思いますので。

 

クラウド会計導入のプロとは?

それでは、
「クラウド会計導入のプロ」
とは、どのような人材なのでしょうか?

 

当然、簿記や経理の知識・経験は必須なのですが、
それだけでは、クラウド会計導入支援の「プロ」としては不十分といえます。

 

それ以外に必要な能力・経験としては、
—————————————
IPOやJ-SOXといったコンサル経験があり、
会社全体の業務フロー作りに慣れている
—————————————
といった点が挙げられます。

 

このような業務フロー作りの能力と、
会計の知識を兼ね備えている人材としては、
おそらく「公認会計士」が最適といえます。

とはいえ、「公認会計士」であれば誰でもよいというわけではなく、
「IPOやJ-SOXといったコンサル経験が豊富な公認会計士」です。
いわゆる「税理士」では経験的に厳しいと思います。

 

よく、
「公認会計士と税理士の違いがよくわからない」
と言われることはありますが、
会計を意識したうえでの業務フロー作りする能力といったあたりは、
公認会計士の独特な実務経験があってこそできるもので、
その点で、税理士では経験的に難しい気がします。

 

まとめ

ということで、今回は、
「クラウド会計の導入・設計だけはプロに任せた方がよい理由」
というテーマでお伝えさせていただきました。

 

クラウド会計をきちんと導入し、
運用がきれいに回る状態を作ることができれば、
その後は、かなりの業務効率化・デジタル化・スピード化が
低コストで実現できると思います。

経営をしていくうえでも、
会計数値をタイムリーに活用しながら進めていけるため、
経営者としても、ストレスが少なくなるはずです。

 

ただ、そのためには、
最初の導入時だけは、是非ケチらずに、
お金をかけてプロに関与してもらい、
自社独自の素晴らしい仕組みを構築してもらいたいと思う次第です。

 

お知らせ

なぜ、今回、このテーマで記載をしたかというと、
昨日、ちょうどマネーフォワードの担当者から、
「IT導入補助金」
についてお知らせがあったからです。

毎年ある補助金のようですが、
2021年も最近新たに公表されたようです。

 

私はあまり補助金関係の業務は関与していませんし、
IT導入補助金については無縁のものだと思っていましたが、
マネーフォワードの担当者からはこのように教えてもらいました。

「クライアントがマネーフォワードを導入する際に、
 マネーフォワードの料金だけでなく、
 導入支援のコンサルティング費用なども含めて補助金申請ができるので、
 クライアント側からすると、
 マネーフォワード導入に踏みきるためのよいきっかけになりまよ」

 

確かに、私が導入支援する際も、
マネーフォワードの使い方というよりは、
そこも含めた会社全体業務フロー構築のコンサルの方に
実は付加価値があると考えて料金設定をしています。

ただ一方で、ここのコンサル部分のサービスは、
100万円~200万円といった報酬体系になっているため、
クライアントからしても躊躇する金額ではあると思います。

 

そのため、
「マネーフォワード導入支援をお願いしたいけど、
 導入支援にかかるコストを考えると躊躇してしまう」
といった会社には、
このIT導入補助金を上手く活用してもらうのもありなのかもと思い、
今回の記事のテーマでお伝えさせていただいた次第です。

 

もしIT導入補助金を活用しながら
マネーフォワード導入支援をご希望される場合には、
私もマネーフォワードの担当者に詳細を改めて確認をして、
活用できるかどうか等をお伝えできればと思いますので、
以下までお問い合わせくださいませ。

お問い合わせ

 

P.S.
マネーフォワード導入支援に伴う業務フロー作りは、
私自身は大好きな業務ではありますが、
一方で、かなりのエネルギーと工数もかかるため、
新規の受け入れは年間で2社程度を想定していますので、
私の余力的にお引き受けが難しい場合もある点はご了承願います。

 

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