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Vol.50【IPO事例】株式会社ヘッドウォータース

  • 2020.10.9

成長可能性に関する説明資料

2020年9月29日に株式会社ヘッドウォータース(情報・通信業)
東京証券取引所マザーズに上場いたしました。

それとあわせて、同社から
「成長可能性に関する説明資料」
が公表されていますので、
今回は同内容について確認をしながら、
IPOの背景や状況をレビューしてみたいと思います。

 

目次-成長可能性

説明資料:https://www.release.tdnet.info/inbs/140120200928496480.pdf

1. 会社概要
2. 沿革★
3. AIソリューション事業
4. 業績動向
5. 一気通貫モデル★
6. 実用性を重視した開発手法
7. 人材育成・研究開発体制★
8. 市場環境認識★
9. 競争→「共創」
10. 新型コロナウイルス感染症の影響★
11. 今後の成長戦略
12. 重点施策★
13. 売上高拡大イメージ

 

資料全体の作り

・資料全体の作りは、章立てをしない感じで、
 一気に13ページで説明を続ける作りになっている

章立てはありませんが、全体の枚数も少なく
 非常にシンプルにまとめていることもあり、分かりやすい印象

・資料全体を通じて「右肩上がり」の図や表現を用いていて、
 成長している様子を上手く表現できている

 

差別化・競争優位・成長可能性

・競争優位性として

 一気通貫モデル=「コストパフォーマンス × スピード感 × 実用性」

 という形で強みと他社との差別化を表現している

競争優位を実現するための重要な要素である人材育成について、
 きちんとした社内の人材育成プログラムについて説明をしていることで、
 信頼性を表現できている

・「競争」ではなく「共創」を目指していく、というスタンスを表明することで
 成長可能性を逆に示せている

 

★推薦ページ(個人的に見やすいと思う資料)

①沿革

いつの時期にどのようなサービスを提供したかがわかりやすくまとまっている

②一気通貫モデル

・「コストパフォーマンス×スピード感×実用性」を一気通貫モデルとして表現し、
 競合他社との差別化の状況を表現している

③人材育成・研究開発体制

人材育成を大切にしていることがとても伝わってくる
・人材育成もきちんと社内プログラムをもって取り組んでいることが伝わってくる
・着実に人材育成ができていることがグラフから読み取れる

④市場環境認識

・関連する市場の今後の伸びについてわかりやすく表現できている

⑤新型コロナウイルス感染症の影響

・気になる「新型コロナウィルス」に対する影響
 プラス面だけでなく、マイナス面も含めて整理して伝えている

⑥重点施策

短期的な施策長期的な施策に分けて、やるべきことを明確にしている。

 

このような経営者にお勧め

・シンプルに、かつ、少ない枚数で会社の成長性を表現したい経営者

 

新規上場株価情報

●事業内容
・AI ソリューション事業
(企業の経営課題をITやAIのシステム開発を通して解決するソリューション事業を提供)

●業種別分類
・情報・通信業

●株主名簿管理人
・三井住友信託銀行㈱

●監査人
・有限責任 あずさ監査法人

●幹事取引参加者
・みずほ証券㈱

●発行済株式総数
・822,800株(2020年8月24日現在)

●上場時発行済株式総数
・922,800株
(注1)公募分を含む
(注2)新株予約権の権利行使により増加する可能性がある

●公募・売出しの別
・公募:100,000株
・売出し(引受人の買取引受による売出し) 0株
・売出し(オーバーアロットメントによる売出し) 15,000株

●売出株放出元
 -

●公募・売出価格
・2,400円

●初値
・28,560円(公募価格比+26,160円 +1,090.0%)

 

 

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