【IPO成長戦略】rakumo株式会社

成長可能性に関する説明資料

2020年9月28日にrakumo株式会社(情報・通信業)
東京証券取引所マザーズに上場いたしました。

それとあわせて、同社から
「成長可能性に関する説明資料」
が公表されていますので、
今回は同内容について確認をしながら、
IPOの背景や状況をレビューしてみたいと思います。

 

目次-成長可能性

説明資料https://www.release.tdnet.info/inbs/140120200923494904.pdf

Ⅰ. 会社概要
・ビジョン・事業方針
・会社概要
・当社の沿革(開発製品及びライセンス数の推移)★
・経営メンバー
・当社サービスの概要★

Ⅱ. SaaSサービスの概要・特徴
・世界的なクラウドプレーヤーとのパートナーシップ
・rakumo製品のラインナップ:紹介動画
・rakumo製品の価格帯★
・G Suite + Salesforce + rakumo
・プロダクトの紹介1 ワークフロー
・プロダクトの紹介2 キンタイ
・当社製品間の連携例 カレンダー × ケイヒ × ワークフロー
・販売チャネル★
・顧客基盤★
・rakumo SaaSサービスの収益イメージ① 全体的なイメージ
・rakumo SaaSサービスの収益イメージ② 1社当たりのイメージ★
・1社(クライアント)当たりの販売額の推移★

Ⅲ.当社の財務状況
・当社の財務状況(1) 売上高及び営業利益の推移
・当社の財務状況(2) 売上原価及び一般管理費の推移
・ご参考:連結損益計算書(PL)の直近実績

Ⅳ.業界動向
・日本社会が求められている労働生産性
・日本社会が目指している働き方
・国内パブリッククラウドサービス市場の成長
・国内ビジネスITツールの拡大余地★
・Google社:G suiteの販売状況
・salesforce.com社:Sales Cloudの販売状況

Ⅴ.当社の特徴・強みのサマリー
・当社の特徴・強みのサマリー

Ⅵ.成長戦略
・成長戦略★
・成長戦略① 1 ユーザー1人当たりの単価の増加
・成長戦略② 販売先の増加:新規販売先の開拓
・成長戦略③ 1社当たりの販売数量の増加
・成長戦略④ 販売数量の増加:契約の継続
・成長戦略⑤ 新規プロダクト開発
・成長戦略⑥ 日本モデルの海外展開

 

資料全体の作り

・資料全体の作りは、

会社概要⇒メイン事業説明⇒財務状況
⇒市場分析⇒会社の強み⇒成長戦略

 という流れで説明がなされていて、全体で37ページと枚数も多い

・自社サービスについては、サービス画像を多く載せていて、
 イメージがしやすい作りとなっている

 

差別化・競争優位・成長可能性

・市場環境や自社サービスのことについては十分に説明されている一方で、
 競合他社の状況等については記載があまりないため、
 そのあたりの情報もあれば、同社のサービスの立ち位置がよりわかりやすい

・以下の4点を強みとして挙げている
 ①時代にマッチしたクラウドサービス
 ②世界的クラウドプレイヤーのプラットフォーム上でのサービス展開
 ③自動的に売れていく販売チャネル
 ④サブスクリプション型リカーリングレベニューモデル

成長戦略として「単価」「販売数量」「新規顧客」「既存顧客」という切り口で、
 それぞれについてどのように戦略をもっているかを説明しているため、
 資料のボリュームは多いが、ロジカルな説明となっていてわかりやすい

 

推薦ページ(個人的に見やすいと思う資料)

①沿革

・図を用いて、いつに、どのようなサービスが展開されたかがわかりやすい
・あわせてライセンス数も沿革とあわせて記載がされており成長状況がわかりやすい

②サービスの概要

・売上全体におけるサービス構成が円グラフでわかりやすく示されている

③製品の価格帯

・サービスごとのIDあたりの単価がわかりやすい形で整理されている

④販売チャネル・顧客基盤

販売チャネルとして、どのような形で販売されているかをします図があり、わかりやすい
利用顧客についても、年度ごとの社数と、具体的な導入会社名があり、
 サービスの提供数や、どの規模の企業に使われているかがわかりやすい

⑤SaaSサービスの収益イメージ(1社当たりのイメージ)

・Saasサービスという点で、全体的な収益モデルはイメージができるが、
 それに加えて、クライアント1社のなかでもクロスセル・アップセルしていけること
 わかるような図解があり、ビジネスの広がりを感じられる
・また、実際の1社あたりの販売額についての、年度ごとの推移も記載されており、
 実績がわかりやすい

⑥国内ビジネスITツールの拡大余地

・デジタル化の流れの中で、マーケットが拡大していることは説明がなくてもわかるが、
 その中でもマーケットのより細分化された情報について図解があり、
 ITツールごとの具体的なマーケット把握がしやすい

⑦成長戦略

・成長戦略について抽象的な説明にとどめず、「単価」×「数量」という公式に落とし込んで、
 単価を上げる戦略、数量を増やす戦略という形でロジカルに戦略を説明していて
 論理的に理解がしやすい

 

このような経営者にお勧め

Saasサービスを提供している経営者
自社の収益のイメージをわかりやすく伝えたい経営者

 

新規上場株価情報

●事業内容
・企業向けクラウド型グループウェア製品「rakumo」の開発・販売等

●業種別分類
・情報・通信業

●株主名簿管理人
・みずほ信託銀行㈱

●監査人
・有限責任監査法人トーマツ

●幹事取引参加者
・みずほ証券㈱

●発行済株式総数
・5,026,500株(2020年8月21日現在)

●上場時発行済株式総数
・5,292,900株
(注1)公募分を含む
(注2)新株予約権の権利行使により増加する可能性がある

●公募・売出しの別
・公募:266,400株
・売出し(引受人の買取引受による売出し) 1,059,600株
・売出し(オーバーアロットメントによる売出し) 198,900株

●売出株放出元
・MICイノベーション4 号投資事業有限責任組合 393,000株
・アイ・マーキュリーキャピタル㈱ 185,200株
・BIG1号投資事業有限責任組合 176,900株
・Spiral Capital Japan Fund1号投資事業有限責任組合 166,700株
・代表取締役 100,600株
・その他個人 37,200株

●公募・売出価格
・1,250円

●初値
・3,800円 (公募価格比+2,550円 +204.0%)