Vol.19 社長が会計数値を理解するために必要なもの

会計数値の読み取りと活用

経営者として、
会計数値を理解し、活用することは、
とても重要な業務です。

言葉だけでは伝わりづらいことも、
会計数値という客観的・具体的な数値をもとに説明をすると、
社員にも伝わりやすくなります。

また、
具体的かつ客観的な数値を
全員で共有することで認識違いも少なくなります。

経営者としては、
是非、「会計」から逃げずに最低限の知識を身につけ、
経営に上手く会計数値を活用していただきたい、
と思っています。

 

そこで、今回は、
会計数値を活用する際の留意点として、
「意志のあるモノサシ」
のお話をさせていただきたいと思います。

 

比較対象が無いと数値は難しい?

経営者として、
自社の決算書や月次数値は、
きちんと確認されていますでしょうか?

経営に会計数値を活用するためには、
きちんと会計数値を読み取って理解・解釈することで、
社員に伝えたり、活用したりができるようになります。

 

社長として、実際に、
どのような視点で自社の会計数値
を読み取っているでしょうか?

また、活用できているでしょうか?

 

実際には、会計知識はあっても、
会計数値を読み取ったり、活用してくのは
意外と難しいものです。

実は、私自身も、
会計を専門にして20年程度になりますが、
何も情報がないなかで会計数値単体を読み取るのは、
簡単ではありません。

 

また、社長であれば、
自社のことをわかっているので、
自社の会計数値を読み取れるべきですが、
これも結構難しいものです。

これはなぜなのでしょうか?

 

自分なりのモノサシをもつ

実は、会計数値を読み取るのが難しいかどうかは、
比較対象があるかどうかによります。

つまり、
———————————————
比較対象がある会計数値=読み取れる
比較対象がない会計数値=読み取りが難しい
———————————————
ということが言えます。

 

たとえば、
当月の会計数値を見たときに、
それがよいかどうかを判断するためには、
必ず何かと比較をして判断をしているのです。

当月の目標や予算と比較したり、
前年同期の会計数値と比較したり、
前月数値と比較したり、
また、ときには競合他社と比較したり。

 

このように比較対象があって初めて、
今見ている会計数値が良いかどうかの判断ができるのです。

 

つまり、
会計数値を読み取るためには、
比較対象という「モノサシ」を意識的に用意したうえで、
数値を見て、判断していく必要があるのです。

社長として、
この「モノサシ」を常にもっておき、
それと比較しながら会計数値を見ていけば、
数値を読み取ることができ、活用することができ、
そして、社員にも伝えていくことができるのです。

 

モノサシとセットにした資料作り

今回お伝えしたいことは、
——————————
会計数値を読み取る場合には、
モノサシが必要である
——————————
ということです。

こう考えると、
会計数値を表現した社内資料を作る際にも、
必ず比較対象であるモノサシの会計数値を
セットで載せておく必要があります。

 

今、活用している経営数値には、
きちんとモノサシとなる数値もセットに記載が
されていますでしょうか?

また、もしそのような資料が今ある場合に、
比較対象として記載されているモノサシの数値は、
本当にそれでよいでしょうか?

 

何と比較するかは、とても重要です。
それによって、良いかどうかの判断が変わる場合もあります。

経営者として正確な経営判断をするためには、
きちんとしたモノサシを用意する必要があります。

 

過去から使われているという理由だけで、
最適でないモノサシを使い続けていませんでしょうか?

是非、経営者として、
「意志のあるモノサシ」
を用意してみていただければと思います。