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Vol.16【コラム】マネーフォワードとの出会い

  • 2020.7.23

マネーフォワード

私が初めてマネーフォワードの存在を知ったのは、
確か2015年くらいだったと記憶しています。

それまでクラウド会計という領域は、
あまり手を出したことが無かったのですが、
友人の社長に、
「マネーフォワードを活用したい」
と言われたのがきっかけで利用し始めました。

 

その社長はマネーフォワードの辻社長と仲が良かったらしく、
マネーフォワードの利用申し込みはしていたけど、
実際には社内で上手く活用はされておらず
会計は税理士さんに丸投げで税理士さんが別のソフトを使用して、
会計入力をされていました。

その税理士さんも
マネーフォワードのことはよく知らない様子で、
導入の支援はされていなかったようで、
その社長から私へ依頼がありました。

 

当時は、私も、
マネーフォワードのことをよく知らなかったのですが・・・、
「マネーフォワードはよく知らない」
とは言えず、勢いで、
「マネーフォワードは良いと思うから是非導入しようよ」
ということで提案をして、コンサルを開始しました。

ただ、実際には私も初めて利用するため、
すぐにマネーフォワードの研究を始めました。

自分の事務所の会計でも早速利用してみましたし、
友人の会社のコンサルの場でもいろいろ生のデータを活用して、
多くの失敗もありましたが・・・、利用を進めていきました。

そして、すぐに気づきました。
「これはすごい!」

 

マネーフォワードのすごいところ

当時、周りに聞いてみても、
マネーフォワードを利用している
会計士・税理士も少なかったですし、
結構、懐疑的な意見もありました。

ただ、私は数年後には、
マネーフォワード時代になると確信をしました。
それくらい衝撃的でしたし、
マネーフォワードの世界観は合理的でした。

 

当時、専門家の間でも
意見が分かれていた原因をいろいろ考えたのですが、
その違いは、
————————————-
会社が自ら会計数値を作るのか、
会計数値作成を税理士に丸投げをしているか
————————————-
の違いにあると気づきました。

 

会計士出身の方にはわかると思うのですが、
会計士の基本的なスタンスには、
————————————-
会計数値は会社自らが作成するもの
————————————-
という考え方があります。

私は会計士出身で税務業務も実施しているので、
基本的にこの思想が根底にはあります。

 

一方で、税理士業界では、
会計数値作成を代行(いわゆる記帳代行)する、
という慣習があります。

中小企業の多くは、
税理士に頼っているのが現実ですので、
中小規模の会社においては、
「税理士が数字を作成する」
というマインドが、まだまだ大半です。

そして、このことが、
マネーフォワードの良さを理解できない原因にある、
という考えに行き着きました。

 

一方で、私自身は、
「会社自らが会社数値を自立的に作成できるようになる」
ということを常に意識して、
税務顧問であり、コンサルであり、
サービス展開をしてきました。

このような考え方の私には、
マネーフォワードはとても素晴らしいツールだと思ったのです。

なぜなら、
これまで経理や税理士以外には、
ハードルの高かった会計ソフトの領域を、
すべての社員へ広げる可能性を開いてくれるソフトであり、
自立的に会社が数値作成することを支援できるソフトである、
とすぐに感じたからです。

 

マネーフォワードと出会ってから

マネーフォワードの世界観として、
それ以外にもいろいろと共感できるものが多かったです。

私は、会計の領域は、
営業から購買から、すべての業務と
連動しているものとして考えているのですが、
従来の会計ソフトは、
その思想が実現できているものではありませんでした。

いわば、
「The 会計ソフト」
といった感じで、
経理や税理士のためのソフトでした。

 

それが、
マネーフォワードの世界観では、
会計と他の業務が連動していることを前提に構築されているため、
私が普段実施している業務改善や効率化といった
会社全体のプロセスと会計を連動させる思想ととてもマッチしました。

そのうえ、
経理部に限らず、どのような社員でも、
積極的に関与しようと思えば関与できる会計ソフトであり、
会社自らが自立的に会計数値を作ることができるツールと感じましたので、
すぐに自身のコンサルにマネーフォワードをツールとして採用することにしました。

 

新規で引き受けるクライアントについても、
「原則としてマネーフォワードを利用する会社に限定する」
といったスタンスも確立しました。

既存のクライアントについても
都度、マネーフォワード切替えのお願いをして、
タイミングがあった都度、切替えをしてもらいました。

少し強引ではありますが、
長い目でクライアントのことを考えると、
従来型のやり方やソフトを変えた方が絶対に良い、
と思ったからです。

 

実際のサービス展開

私は、マネーフォワードを導入することで、
・会社の業務全体と会計を連動させることできる
・会社自らが会計を身近に感じてもらえる
・会社自らが会計数値をリアルタイムに作成できる
・結果として会計を活用した経営管理の仕組みができる
といったことが可能になり、
これまで実施してきたコンサルティングの質を高められると思いました。

そのため、マネーフォワードと出会ってからすぐに、
私自身のサービスメニューをバージョンアップし、
「マネーフォワード導入を前提としたスピード会計の仕組み作り」
について考え、いくつかの会社にも提案をしました。

 

ただ当時は、
サービスを導入してくれる会社は
実際にはほとんどありませんでした。

私が短時間で、
その良さを伝えきれなかったいう理由もあったと思いますし、
私のサービス価格設定の問題もあったと思いますが、
新しいサービスとしてのマネーフォワードを活用したコンサルティングは、
私の期待とは反して結構苦戦をしました・・・。

 

とはいえ、
税務顧問のクライアントについては、
マネーフォワード切替えをしてくれる会社は増えてきたため、
マネーフォワードの特性は理解したり、失敗も重ねながら、
マネーフォワードの研究は進めることができました。

その間でも、
マネーフォワードの機能改善や
サービス範囲も広がっていったこともあり、
2015年当時に思っていたことよりも
多くの可能性を年々感じるようになってきました。

 

またマネーフォワード導入による仕組み構築を続けていく中で、
私自身が描いている理想形自体は、
クライアントに理解はしてもらえるようにはなってきましたが、
一方で、そこを実現するためには、
いろいろとハードルがあることも痛感しました。

今は、その1つ1つのハードルをクリアするために、
どのような進め方がよいかについても、
経験を積んでいくなかで徐々にわかってきました。

会社ごとに、これまでの業務のやり方があり、
税理士さんや経理の方の役割も様々ですので、
簡単ではありませんが、押さえるべきポイントもつかめてきました。

 

これからの時代

世の中では、新型コロナウィルスの影響で、
働き方もリモートワーク化していることもあり、
急速にクラウド会計時代が進んだ気がします。

最近は、
マネーフォワードとセットで導入すべきものとして、
電子帳簿保存法やスキャナ保存といった
法的にも問題のない形のペーパーレス化対応が
本当に必要な時代になってきたと思っています。

 

今まで私が思い描いてきた
会計を活用した経営管理の仕組みも、
より浸透していける時代になってきた気がします。

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マネーフォワード × スピード会計 × ペーパーレス化
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経営者としては、
是非これを実現できれば、
かならず経営レベルが上がるはずですし、
会計数値を見るのが面白くなると思います。

私もサービス提供の中で、
その良さをきちんと伝えていけるようにするとともに、
きちんと社内に根付く仕組みになるように、
サービスレベルを磨いていきたいと思います。

 

ということで、本日は、
私のマネーフォワードとの出会いについて
書いてみました。

 

 

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