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Vol.117 月次決算のなかで資金繰りの見える化

  • 2021.2.20

月次決算で見える化したい資金繰り

会社の組織規模が小さいうちは、
資金繰りを気にしている社長も多いと思います。

ただ、規模が拡大していくなか、
お金の流れが見えなくなるものです。

そして、そうなってくると、
一応、預金の残高は気にすることはあるかもしれませんが、
何にお金が使われているかや、
今後、お金が増えていくのか、減っていくのかは、
全くわからない状況になってくるものです。

 

このような経営者から、
「お金の動きを見えるようにしたいのですが」
という要望は比較的多くいただきます。

 

お金の色付け

お金の動きといっても、
実はいくつかの色があります。

たとえば、
売上で入ってくるお金と
借入で入ってくるお金と
出資で入ってくるお金では、
それぞれ、意味合いが異なります。

これらをきちんと色分けして、
お金の動きを把握したうえで、
経営判断をしていくことが重要です。

 

そのためによく使用するのが
「キャッシュ・フロー計算書」
です。

これは、お金の流れを
営業キャッシュ・フロー
投資キャッシュ・フロー
財務キャッシュ・フロー
に分けて把握する方法です。

 

キャッシュ・フロー計算書は難しい表ではありませんが、
意外と作成できていない会社も多いと思います。

もし作成したことがないようでしたら、
是非一度作成をしてみて、
自社のお金の流れを把握してみるのも良いと思います。

 

感覚的にはお金の動きがわかっていたとしても、
キャッシュ・フロー計算書という形で見える化することで、
改めていろいろと気づけることも多いはずです。

なお、個人的には、このキャッシュ・フロー計算書を
月次ベースで作成したうえで、月次推移の形で横並びにすることで、
より多くの気づきが出てくると思いますのでお勧めです。

 

月次キャッシュ・フロー計算書の作成にあたって

この「キャッシュ・フロー計算書」を作成するには、、
預金の動きをそのまま整理をして作成することも当然できますが、
効率的なのは、会計情報(B/S,P/L)を活用して、
キャッシュ・フローを作成する方法かと思います。

つまり、月次決算で
貸借対照表、損益計算書を作成したうえで、
その流れでキャッシュ・フロー計算書も作成する、
といった感じです。

 

キャッシュ・フロー計算書は、
B/SとP/Lの情報があれば、概ね作成ができますので、
事前にExcelとかでフォーマットを作成しておき、
月次B/S,P/Lが完成したら、そのフォーマットに当てはめて、
月次キャッシュ・フロー計算書を自動作成するような実務イメージです。

たとえば、
以下のような感じの簡単なものでも、
大きなお金の流れを把握するうえでは十分かと思います。

これくらいであれば、
月次決算で数値が固まれば、
その情報を活用することで3分くらいでできあがります。

 

マネーフォワード vs Excel

実はマネーフォワードでも
標準機能としてキャッシュ・フロー計算書(下図参照)を
自動作成する機能はあります。

 

こちらを上手く活用できれば、
そのレポートを見る感じでも問題ないと思いますが、
設定の問題で完全には表示されなかったり、
自社で見たい形の項目になっていなかったり、
といった問題もあります。

その点では、
まずはExcelベースでも良いと思いますので、
自社でしっくりくるようなフォーマット作成する方が
実務的なような気がします。

 

Excelは、属人化したり、
メンテナンスが必要だったりといった課題はありますが、
一方で小回りもきくメリットもあります。

キャッシュ・フロー計算書の特性を考えると、
Excelの方が運用はしやすいでしょう。

 

是非、月次決算の仕組みの中に、
月次キャッシュ・フローの作成も業務として組み込んでみて
いただければと思います。

月次でキャッシュ・フローを並べてみるだけでも面白いものですよ。

 

 

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