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Vol.92 マネーフォワード導入のメリット①/預金等データのリアルタイム自動取得

  • 2021.1.12

マネーフォワード導入のメリット

前回の記事で記載をさせていただいた
「弥生会計と比べて「マネーフォワードが良い点」」
について以下を挙げさせていただきました。

———————————————–
①リアルタイムに預金や法人カードデータを自動取得
②インターネット環境があれば複数人で使用可能
③経理のためのソフトではなく、会社経営のためのソフトとして活用できる
④会計を各業務と連携して業務フロー化できたり、コスト低減が見込める
⑤複数ウィンドウを同時に開けて作業効率が高い
⑥デジタル化・ペーパーレス化・リモートワーク化がしやすい
⑦成長していく会社として税理士に依存しない仕組みを構築できる
⑧開発スピード早く、機能改善余地もまだまだ期待できる
———————————————–

 

本日は、このうちの
「①リアルタイムに預金や法人カードデータを自動取得」
について、もう少し具体的にお伝えをさせていただきます。

 

経理業務の付加価値

経営者の皆様とお話をさせていただいていると、
経理業務について「とても付加価値の低い」ものとして
考えられていることも多いのが実情です。

そもそも経理は何をやっているかも
ピンとこないというのも実情かもしれません。

 

いろいろな業務で変革が起きているなかで、
経理業務についても当然に変革が起きています。

一昔前は、資料を整理して、
帳簿を入力することが1つの大きな価値ではありましたが、
確かに現在は、この作業についての付加価値は相当低下しています。

そのため、
このような業務をやりつづけている経理であれば、
確かに多くの経営者が
「経理業務=付加価値が低い」
と感じてしまうのも、あながち間違いではないと思います。

 

但し、時代の流れにあわせて、
経理業務を進化させている会社もあります。

便利なツールを利用したリ、仕組みを作って
上記のような業務を単純作業化・効率化・合理化したうえで、
より高度な分析や情報提供機能の方に
経理業務の軸足を移せているような会社です。

 

このような付加価値の高い業務に時間を割くには、
「付加価値は低いけど、やらなければいけない業務」
について、できるだけ省力化、合理化することが必要になります。

マネーフォワードのようなクラウド会計は、
このような省力化・合理化・効率化には圧倒的な力を発揮してくれます。

 

このあたりのイメージを、
「①リアルタイムに預金や法人カードデータを自動取得」
という項目を例にご説明できればと思います。

 

これまでの経理業務

会計入力の1つの作業として、
預金の動きを登録するというものがあります。

業務を細分化すると
————————————–
①通帳を記帳する(or データを取得する)
②通帳をみながら「日付」を登録する
③通帳をみながら「金額」を登録する
④通帳をみながら「支払先」「入金先」を登録する
⑤取引内容にあった「勘定科目」を選択し登録する
⑥取引内容を追記する
————————————–
といった業務に分解できます。

 

このなかで、まず作業のスタートラインに立つためには、
①の通帳記帳をする段階がありますが、
これが意外と面倒くさかったり、記帳の時間が作れず、遅れたりしがちです。

 

そのうえで、②~⑤の登録をするのですが、
状況にもよると思いますが、1つの入出金の登録につき
②~⑤それぞれが10秒ずつかかるとすると、あわせて40秒かかります。

そして⑥の登録をしたうえで、
最終確認をして登録完了する感じになるかと思いますが、
1つの入出金の登録作業は、
早くても合計で1分程度かかることになります。

 

これが「弥生会計」等を利用したときの従来の実務でした。

 

入出金の件数は会社によって様々だと思いますが、
仮に1カ月当たり500件の入出金があったと仮定すると、
何も悩まずにスムーズに作業が進んだとしても
全部で500分かかりますので、1日作業といった感じです。

実際には、途中で迷ったり、入力ミスがあったり、
といったこともあり、1.5日分の作業といった感じになります。

 

マネーフォワードを導入すると

次に、上記の業務について
マネーフォワードを導入するとどうなるでしょうか?

上記の弥生会計の例と比べて、
不要な部分について追記をしますと、
以下のような感じです。

————————————–
①通帳を記帳する(or データを取得する)
 ⇒不要(自動取得)
②通帳をみながら「日付」を登録する
 ⇒不要(自動取得)
③通帳をみながら「金額」を登録する
 ⇒不要(自動取得)
④通帳をみながら「支払先」「入金先」を登録する
 ⇒不要(自動取得)
⑤取引内容にあった「勘定科目」を選択し登録する
 ⇒AIによる自動化機能により、8割程度は自動化
⑥取引内容を追記する
————————————–

 

まず、①が通帳記帳が不要な時点で、
作業の初速が相当早くなります。

実はこれはとても重要で、
この①が遅れることですべての業務が遅れる、
というのが経理実務ではよくありましたので、
この面倒くさいステップを自動化している時点で、
かなりの効率化・スピード化につながります。
(記帳に出かけていた時間も削減されます)

そのうえで、
②~④が自動化されるため作業は不要になり、
さらに⑤もかなりの割合で自動化されますので、
実質的に必要なのは⑥だけになります。

 

この場合、1つの入出金にあたって、
かかる時間は体感としては5秒~10秒程度です。

また、人が入力することによるヒューマンエラーが、
ほとんどなくなるので、その点でも確認作業が大幅に削減されます。

 

そう考えると、
仮に1カ月当たり500件の入出金があったと仮定すると、
全部で2,500秒~5,000秒程度の業務、
つまり40分~80分程度の業務になります。

弥生会計では、1日とか1.5日かかっていた業務が、
1時間前後でできる業務に改善できます。

 

そのうえ、初速が早いので、リアルタイムに会計入力ができ、
会社の業績を早く知ることができます。

この点は、ある意味で、
付加価値が高まる部分にもなります。
経営において「スピード」は武器ですので。

 

まとめ

ということで、
「弥生会計と比べて「マネーフォワードが良い点」」として、
「①リアルタイムに預金や法人カードデータを自動取得」
という点に絞って、事例でお伝えをさせていただきました。

 

あくまで理論上のお話ではありますが、
実際にマネーフォワード導入をすると、
上記のようなことがリアルに実現ができます。

そのため、
「①リアルタイムに預金や法人カードデータを自動取得」
という点だけでも、
マネーフォワード導入のメリットは十分感じられると思います。

 

それでは、今回は以上にして、次回の記事では、
「弥生会計と比べて「マネーフォワードが良い点」」として、
「②インターネット環境があれば複数人で使用可能」
という点をお伝えできればと思います。

 

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