目次
成長可能性に関する説明資料
2020年9月25日に株式会社I-ne(化学業)が
東京証券取引所マザーズに上場いたしました。
それとあわせて、同社から
「成長可能性に関する説明資料」
が公表されていますので、
今回は同内容について確認をしながら、
IPOの背景や状況をレビューしてみたいと思います。
目次-成長可能性
Ⅰ.会社概要
・会社概要
・代表取締役社長、取締役及び監査役のご紹介
・社外取締役及びアドバイザーのご紹介
・Mission
・事業系統図★
・提供するブランドラインナップ
・成長の軌跡
Ⅱ.持続的な成長を支える独自のビジネスモデルとその実績
・特徴
・ハイバリューブランドの企画開発
・D 2 Cプラットフォームの拡大実績
・国内オフライン流通店舗網★
・継続的なイノベーションを可能にするブランド開発モデル「IPTOS」
・BOTANIST(※商品)
・SALONIA(※商品)
・グローバル販売実績★
・育成ブランド
・有名インフルエンサー・タレントとのブランドリリース実績
・日本コカ・コーラ株式会社と合同会社Endianを設立
Ⅲ.今後の成長戦略
・対峙するTAM(Total Addressable Market)★
・直近の市場の変化とI-neの成長性★
・今後の成長戦略
・BOTANISTの国内成長戦略
・SALONIAの国内成長戦略
・グローバル拡大戦略
・利益の伸長余地
・財務方針★
・私たちの創りたい世界
・FOR A SUSTAINABLE FUTURE
資料全体の作り
・資料全体の作りは、
という流れで説明がなされている
・全体で34ページと比較的枚数も多いが、
ビジュアルを重視したイラストが差し込まれていることが要因
差別化・競争優位・成長可能性
・ブランドとなっている具体的な商品について、
その実績をアピールすることで競争優位性を表現している
・オンラインとオフラインを融合して展開できている点について、
差別化されたビジネスモデルであることを伝えている
・潜在的な市場(TAM)として「全世界ビューティ領域」までを見据えていることを
わかりやすい図で見せることで、成長可能性をうまく伝えている
★推薦ページ(個人的に見やすいと思う資料)
①事業系統図
・仕入れから販売までの流れが事業系統図としてコンパクトにまとまっていて、
事業の全体像がイメージしやすい
②国内オフライン流通店舗網
・国内市場の市場流通店舗数をベースに、
実際の販売ネットワークがある店舗数についてシンプルな図で表現することで、
マーケット内のシェアやポジションをわかりやすく表現している
③グローバル販売実績
・国内以外の販売状況について、地域別のシェアとあわせて
円グラフでシンプルに表現している点で、純粋にわかりやすい
④対峙するTAM(Total Addressable Market)
・同社が取り組める最大のマーケット規模について、
その総額だけを表現するのではなく、
現時点の会社の状況から少しずつカバー領域を広げていくと到達できる市場について、
細分化と工程化を工夫した形の図を用いることで、
今後の成長戦略としての市場へのアプローチプロセスがわかりやすい
⑤直近の市場の変化とI-neの成長性
・アフターコロナにおける市場環境の分析と、
その環境下における同社の強みを対比させて記載をしている点がわかりやすい
⑥財務方針
・損益的な情報はどの会社も記載をするが、
同社は自己資本やROEといった数値もシンプルに記載があり、
会社の財務状況がわかりやすい
このような経営者にお勧め
・ビジュアルが重要なサービスを展開している経営者
・オンラインとオフラインのビジネス融合を意識している経営者
新規上場株価情報
●事業内容
・ヘアケア製品、美容家電、化粧品及び健康食品関連のファブレスメーカー
●業種別分類
・化学
●株主名簿管理人
・三菱UFJ信託銀行㈱
●監査人
・有限責任 あずさ監査法人
●幹事取引参加者
・SMBC日興証券㈱
●発行済株式総数
・6,600,000 株(2020 年 8 月 20 日現在)
●上場時発行済株式総数
・8,313,600 株
(注1)公募分を含む
(注2)新株予約権の権利行使により増加する可能性がある
●公募・売出しの別
・公募:1,713,600株
・売出し(引受人の買取引受による売出し) 428,400株
・売出し(オーバーアロットメントによる売出し) 321,300株
●売出株放出元
・代表取締役 428,400株
●公募・売出価格
・2,890円
●初値
・3,250円 (公募価格比+360円 +12.5%)