マネーフォワード社とは?
このサイトでは、
マネーフォワードの活用を強く推奨しています。
マネーフォワードの世界観が
私の業務スタンスとしっくりくるためです。
きちんとマネーフォワードを導入し、活用すれば、
これほど費用対効果の高い投資はないと思っていますので、
今後も経営者のためにマネーフォワードの活用情報も
お伝えしていく予定です。
ただ、ツールとしてのマネーフォワードについて
経営者に活用を強く推奨している一方で、
マネーフォワードを提供しているマネーフォワード社については、
私自身もあまり深く知らないかも、と思い、
同社の経営についても調べてみました。
今後も継続的にお伝えをしていきたいと思っています。
直近の決算状況
まずは、私自身が、
会計や経営管理分野の専門家ということで、
マネーフォワード社の決算状況を分析してみたいと思います。
マネーフォワードというツールは知っていても、
同社の財務状況を見る機会は意外とないのではないでしょうか?
直近の決算発表は、
2020年7月15日に行われた、
2020年11月決算の第2四半期決算です。
以下が概要です。
![](https://i0.wp.com/speed-accounting.com/wp-content/uploads/2020/07/MFfs.png?resize=750%2C549&ssl=1)
同社のIR資料より引用
イメージしていた財務数値比べて、いかがでしょうか?
少し前に株式上場はしたのですが、
実は、まだまだ赤字の会社になります。
売上高は、半年で50億円です。
また、当期の年度の予想としては、
売上高予想は約110億円で、
営業利益は約30億円の赤字のようです。
![](https://i2.wp.com/speed-accounting.com/wp-content/uploads/2020/07/MFfsforecast.png?resize=750%2C203&ssl=1)
同社のIR資料より引用
まだまだ赤字が大きく、
先行投資期間のステージのようです。
この赤字額を聞くと、
少し不安になるかもしれませんが、
資金調達も順調に積み増している様子のため、
当面、財務状況には問題なさそうです。
また、同社のように
サブスクリプション型で、かつ、
クラウドソフト提供型のサービスの場合には、
黒字転換をすると、その後は収益性も高まることも予想されます。
そのため、今は赤字が残っても、
意図的に先行投資をして、
市場シェア拡大をしているステージといえます。
ちなみに、同社の説明資料からの引用ですが、
以下の通り、来期(2021年11月期)には、
EBITDAで黒字化を目指しているとのことですので、
そろそろ次の成長ステージに突入しそうです。
![](https://i0.wp.com/speed-accounting.com/wp-content/uploads/2020/07/MFstrategy.png?resize=976%2C612&ssl=1)
同社の経営説明会資料より引用
マネーフォワード社の展開
同社が展開を目指していくマーケット情報についても、
少し確認をしておきたいと思います。
まず、グループ成長戦略として、
同社の説明資料によると以下の通りです。
![](https://i1.wp.com/speed-accounting.com/wp-content/uploads/2020/07/MFgroup.png?resize=934%2C632&ssl=1)
同社の経営説明会資料より引用
・銀行や証券会社との連携サービスや
APIのデータ基盤、連携技術を用いて集めてきた情報を活用して、
UI、UX、サービス作りのテクノロジーも使いながらサービスを提供していく・以下の4つのドメインでサービスを提供していくのが
同社のビジネスモデルであり、強みである。
「Money Forward Business」
「Money Forward Home」
「Money Forward X」
「Money Forward Finance」・ドメイン間の事業シナジーを生みながら、
新規サービスも継続的に創出して、しっかりと成長していく
そして、今後、同社が展開していくマーケットも
巨大な潜在市場があることを説明しています。
同社の説明資料では以下のように表現されています。
![](https://i2.wp.com/speed-accounting.com/wp-content/uploads/2020/07/MFmarket.png?resize=962%2C645&ssl=1)
同社の経営説明会資料より引用
潜在市場規模(TAM)としては、
3兆6,000億円くらいのマーケットであると認識しているとの説明があり、
とても巨大なマーケットへの挑戦であることがわかります。
マネーフォワード社への期待
今回は、まずは、
大きな視点でのマネーフォワード社の状況について
お伝えしてみました。
マネーフォワードというクラウドソフトツール自体は
とても素晴らしいツール・サービスだと思っていますが、
もし、運営会社が不安定であれば、
今後のサービス提供自体にも影響が出てきます。
その点、同社はまだまだ赤字の会社ですが、
成長余力は抜群の会社だと言えますし、
可能性も秘めた会社と言えるでしょう。
しっかりとした資金調達もしてきているので、
きっと堅実かつ着実に成長をしていって、
より魅力的なサービス提供も続けてくれるのではないかと
個人的には期待をしています。
次回は、もう少しサービス内容の実態について、
お伝えしてみたいと思っています。