Vol.142 会計ソフトで「部門別」管理をするうえで気をつけたいこと

Vol.142 会計ソフトで「部門別」管理をするうえで気をつけたいこと

組織化していくなかで、
通常は事業部部門にわけて、
マネジメントをしていくと思います

この場合、
事業部や部門ごとの業績を明確にするため、
それぞれの部署の損益数値を作成したくなると思います

会計ソフトには、一般的に
部門別で数値登録できる機能があるため、
部門別損益を管理したい場合には、
この会計ソフトの機能を使うのが便利です

実際に、会社が大きくなり組織化していく過程で、
会計ソフト上の部門管理も活用していく会社は多いです


但し、ここで、
よく生じる問題があります

経営者は、常に
「あるべき組織の形」
というものを考え続けるものです

ファーストリテイリングの柳井さんも
「一勝九敗」という書籍の中で、
「毎日でも組織図を変えたい」
といったようなことを書かれていました。

私のクライアントの社長も、
頻繁に組織図・組織形態を変えたがります

その結果、起きることは、
会計ソフトの部門登録も変わり続け、
会計の方の管理が大変になるという状況です!

単純な業務管理の視点だけで考えると、
一度決めた部門や設定がある程度は継続していくのが
理想的なのですが、こればかりは仕方がありません

ある程度、組織規模が大きくなると、
組織図のベースとなる部分は安定感が出てくると思いますが、
ベンチャー企業の場合には、
安定感がないところが良い点でもあり、強みでもあります

ということで、
会計ソフトの部門設定は便利な機能である反面、
最初から凝った設定や細分化しすぎると、
メンテナンスの方が大変になってしまうのです

そのため、
「組織は変わり続けるもの」
という前提で、ある程度汎用性があるような形の
会計の部門設定を考えてみていただく思考も重要だと思います

経営者としてのこだわりを
そのまま会計ソフトに反映しようと思うと、
逆に大変になり、効率も悪くなってしまいますので

会計の部門設定を考える際には、
「組織は変わり続けるもの」
という前提を忘れないようにしましょう