Vol.38 事業を支える資金調達サービス「MF KESSAI アーリーペイメント」

Vol.38 事業を支える資金調達サービス「MF KESSAI アーリーペイメント」

この記事は当初2020年9月8日に投稿した記事になりますが、2025年5月時点の最新状況を後段で更新追加しております。

MF KESSAI アーリーペイメント

最近よくメルマガでお知らせが来るので、
以下のサービス内容について
今回は共有させていただきます。

「MF KESSAI アーリーペイメント」

 

マネーフォワードを利用されているクライアントで
当サービスを利用されている会社もあるのですが、
私が直接サービス利用をしているわけではないので、
サービスサイトの方から内容を確認してみることにします。

会社経営でこんなお悩みはありませんか?

まずは、このようなニーズがある事業者に、
ご提供されているサービスとのことです。

①手元の資金不足により新規の案件を積極的に受注できない
②取引先からの代金回収までの期間が長く、資金繰りが事業成長の足枷になっている
③融資よりもっと早く簡便に資金を調達したい

 

このようなお困りごとに対して、
「MF KESSAI アーリーペイメント」は、
所有している「売掛債権(売掛金)」を売却することで、
手数料を差し引いた金額を資金化できるサービスです。

いわゆる「ファクタリング」ですね。

 

このファクタリングサービスを
マネーフォワードの子会社であるMF KESSAI株式会社と
福岡銀行が提携して提供しているサービスとなります。

このサービスを活用することによって、
早期に売掛金を資金化でき、
事業拡大への投資や資金繰りの改善が可能になるということです。

 

コロナの影響もあり、
急に資金繰りに苦しむ状況が出てくることもあると思います。

銀行からの融資を受けるには、
一定の期間が必要だったり、審査を通すのが大変だったり、
いろいろとハードルもあったりしますが、
このサービスであれば、迅速に資金調達ができるメリットがあります。

特長

当サービスの特徴としては3つが挙げられています。

①手数料率が業界最安値(1%~10%)
②入金は最短3営業日
③取引先への通知不要

 

確かに手数料率としては安いような気がします。
クライアントで他社のファクタリングを活用した際に、
相当な割合で手数料をとられていましたので、
それと比べると良心的な気がします。

また、原則オンラインで手続きは完結するようですし、
その点も簡便でよいですね。

入金までの流れ

入金までの流れとしては、
以下のステップで行われるとのことです。

STEP1)審査・お見積り依頼
STEP2)お申込み
STEP3)入金

 

まずwebぺージより見積り依頼をすると、
審査に必要な情報を案内してくれるようです。

そのうえで、
必要情報をすべてご提出してから1営業日以内に
契約条件を提示してくれるとのことです。

契約条件に問題がなければ、申込手続きを進め、
最短2営業後に入金がされるようです。

金融機関からの借入の場合には、
このようなスピード感での対応は難しいと思いますので、
金融機関の借入と上手く使い分けをすれば、
有効な場面もある気がします。

MF KESSAI アーリーペイメントのサービス概要(2025年5月現在)

MF KESSAI アーリーペイメントは、マネーフォワードケッサイ株式会社(マネーフォワードグループ)が提供する法人向けのファクタリング(請求書早期資金化)サービスです。企業が保有する売掛金(請求書や発注書)をマネーフォワードケッサイに 2社間で売却 することで、支払い期日を待たずに資金化できるのが特徴です。取引先(売掛先)への通知や債権譲渡登記は 原則不要 で、今後の取引に影響を与える心配なく利用できます。以下、主要なポイントをまとめます。

  • 手数料率: 請求書買取の手数料は 1%~10%程度 と業界でも最安水準です(初回利用時は2~10%、2回目以降は1~10%)。この手数料以外に事務手数料などの追加費用は一切かかりません。

  • 入金スピード: 資金化までのスピードは標準的で、初回利用時は最短5営業日以内、2回目以降は条件確定から最短2営業日で指定口座に入金されます。銀行融資に比べれば圧倒的に早いものの、後述する一部オンライン完結型ファクタリング他社のような即日対応ではありません。

  • 取引先への通知: 通知なし(2社間ファクタリング)で利用できます。取引先にファクタリング利用を知られずに資金調達でき、請求書の送付先や入金フローも従来通りでOKです。

  • 契約手続き: Web上で申込みから契約まで完結可能です。見積提示後、問題なければ電子契約などで正式申込みとなり、最短2営業日後に入金されます。面談や対面手続きは不要で、オンラインで手軽に利用できます。

  • 利用対象: 利用できるのは法人企業のみです個人事業主やフリーランスの方は利用できません(※後述のフリーナンスなど別サービスを検討)。また利用にあたっては、直近2期分の決算書や試算表、入出金明細など所定の審査資料の提出が必要です。

主な競合サービスとの比較

MF KESSAI アーリーペイメントと類似するファクタリング・早期資金化サービスとして、OLTAクラウドファクタリングPaid(ペイド)FREENANCE(フリーナンス)GMO BtoB早払い などが挙げられます。それぞれ手数料や入金スピード、対象ユーザーに特徴があります。主要な比較ポイントを以下にまとめます。

OLTAクラウドファクタリング

 完全オンライン型の先駆け的なファクタリングサービスです。2社間ファクタリング専門で、手数料は2%~9%と比較的低く設定されています。審査・契約も非対面で完結し、最短即日での入金にも対応しています。また、個人事業主やフリーランスでも利用可能なのも大きな特徴です。売掛債権の買取額に上限は特に明示されておらず、少額から利用できる柔軟さがあります。取引先への通知無しで利用でき、通常2社間だと高くなりがちな手数料もOLTAは他社の3社間並みに抑えている点が評価されています。総じて、「スピード重視&個人事業主OK」のサービスと言えます。

Paid(ペイド)

株式会社ラクーンフィナンシャル提供のBtoB後払い決済・請求代行サービスです。一度取引先をPaidに登録すれば、以降の取引では都度の与信や請求業務をPaidが代行し、請求書後払いに伴う代金未回収リスクを100%保証してくれます。手数料にあたる保証料率は0.5%~3.5%程度と非常に低廉で、別途1件あたり125円の事務手数料がかかる仕組みです(利用企業は月額0円〜、取引先側の利用料は無料)。Paidは取引先(買い手)にも会員登録してもらう必要があり、基本的に取引先にサービス利用を開示して使うタイプです。資金化のタイミングは通常、月締め当月末請求・翌々月5日払い(約35日サイト)など買い手の支払サイトに合わせた日程ですが、「Paid早期払い」オプションを利用すれば支払日を最短2営業日後まで短縮できます。例えば通常は月末締め翌々月5日払い(35日後)⇒早期払いなら締め後2営業日で入金、といった具合です。ただし法人向けサービスで個人事業主は利用不可であり、都度の請求書単位でスポット利用するファクタリングというよりは、取引先ごとに継続取引で導入する与信・決済プラットフォームという色合いが強いサービスです。

FREENANCE(フリーナンス)

GMOクリエイターズネットワーク株式会社が運営する、フリーランス・個人事業主向けのオンライン完結型ファクタリング+αサービスです。フリーナンスに会員登録し「フリーナンス口座」という専用口座を開設することで、請求書の買取サービス「即日払い」を利用できます。手数料は利用状況や与信スコアに応じて3%~10%に設定され、フリーナンス口座を経由しない現金化には一律10%の手数料が課されます。審査スピードが非常に速いことが売りで、最短30分で審査結果連絡→当日中に入金というケースもあります(平日16:30までに承認されれば当日振込)。利用可能額は1万円から最大1,000万円程度とされており、比較的小口~中口の資金ニーズに対応しています。2社間ファクタリング契約で取引先への通知も不要です。またフリーナンス独自の特長として、会員に対し「あんしん補償」という損害賠償保険が無料付帯される点があります(取引先から支払われない場合の保証とは別の、業務中の事故補償保険です)。総じて、小規模事業者が少額を素早く現金化するのに適したサービスと言えるでしょう。

GMO BtoB早払い

GMOペイメントゲートウェイ株式会社が提供するファクタリングサービスで、その名の通りBtoB取引の請求書資金化に特化しています。法人向けに特化したサービスであり、個人事業主は利用できません。手数料率は業界最低水準で1%~10%(請求書買取の場合)と安く、他社と比べても上限が低めに設定されています(※発注書を元に資金化する場合は2%~12%)。利用審査通過後は、債権買取実行から最短2営業日での入金が可能です。基本は2社間ファクタリングのため取引先への通知は不要で利用できる点もMF KESSAIと同様です。1社あたり最大1億円程度までの買取に対応しており、比較的規模の大きな取引にも使える安心感があります。加えて、電子請求書サービス「Bill One」や「BtoBプラットフォーム 請求書」等との連携による請求書買取サービスも展開されており、オンライン請求書のシステム上からそのまま早期現金化を申し込める利便性も強みです。総合すると、「信頼性の高い上場企業グループ運営で、大口取引にも対応した低コストな2社間ファクタリング」がGMO BtoB早払いのポジションです。

MF KESSAI アーリーペイメントの強み・弱み

最後に、競合と比較したMF KESSAI アーリーペイメントの強み・弱みを整理します。

強み

業界最安水準と言える低手数料(1%~)大口の資金化対応数億円規模まで可能)が大きな強みです。取引先に知られずに資金調達できる手軽さ(2社間・通知なし)もメリットで、売掛先との関係性を気にせず利用できます。また、親会社が東証プライム上場のマネーフォワードグループである信頼感や、与信・請求管理サービスで培ったノウハウによる審査力の高さも安心材料でしょう。

弱み

サービスの対象が法人企業に限られるため、個人事業主やフリーランスは利用できません。資金化スピードも、初回は最短5営業日・以降も最短2営業日と、即日入金が可能な競合に比べるとやや見劣りします。基本的に平日営業時間内の対応で土日祝日は利用できない点も急ぎの場合はネックです。さらに、利用開始には2期分の決算書や試算表など必要書類の準備と審査手続きの手間がかかる点も注意です。これらの弱点は、スピード重視で少額から利用したい個人事業主・フリーランス層にはマッチしづらい部分と言えますが、その分「信頼性とコスト面で優れた法人向けサービス」として差別化が図られているでしょう。