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Vol.32【用語】コーポレートストーリー

  • 2020.8.9

コーポレートストーリーとは?

企業の過去から、現在、そして未来へと
つながっていく成長戦略を示したストーリーのことを、
コーポレートストーリーと言います。

株式上場をするということは、
プライベートカンパニーから
パブリックカンパニーになることを意味します。

 

投資家は上場する会社の未来を期待して投資をします。

そのため、経営者は、
そのような投資家に対して自社の成長戦略を
筋道立てて説明をする必要があります。

つまり、自社への出資・投資に興味を持ってもらうための
経営者としてのマーケティング活動が必要であり、
その際に作成されるものが「コーポレートストーリー」と言ってよいでしょう。

IPOを目指す際には根幹となるものになります。

 

投資家にきちんと自社のことを理解してもらい、
期待をしてもらえるようにストーリーを組み立てることで、
「投資をする価値がある」
と思ってもらえるように説明できるかがポイントです。

 

作成にあたって

まずは、会社概要や
経営理念やビジョンといった
基本的なところを整理します。

そのうえで、
自社のサービスについて、
いろいろな検討軸で整理をしていきます。

 

検討軸のイメージとしては、
・過去、現在、未来
・達成したこと、失敗したこと
・強み、弱み、リスク
・自社、顧客、マーケット
といった切り口が考えられます。

 

最初からストーリーとして
つなげることを意識しなくても良いと思いますので、
まずはいろいろな検討軸でピックアップしていき、
最後に因果関係としてつなげていき、
ストーリーとして説得力のある形にしていくイメージでしょうか。

 

経営者であれば、
普段から考えたりしていることだと思います。

もしかしたらすでに似たような資料が
社内にあるかもしれません。

ただ、上場会社のように
外部に説明をする機会が少ないと思いますので、
第三者へ論理立ててストーリーとして伝えられるような資料は
意外と社内にないかもしれません。

 

一般的に使われる、
SWOT分析とか3C分析なども、
この機会にトライをしても良いかもしれません。

 

いきなり完璧なものはできないと思いますが、
少しずつ作成にチャレンジをして見ていただき、
常にリバイスをしながら、ブラッシュアップしていくと良いでしょう。

また、ストーリーの中に、
実績としての数値情報や、将来予測としての数値情報、
また、客観的な外部環境を表す数値情報など、
定量的な数値もきちんと組み合わせることで、
より説得力のある、わかりやすい資料になると思います。

 

経営者として頭の中にあるものを整理するためにも、
一度、紙に書き出してみていただき、
見える化してみてはいかがでしょうか?

 

なお、IPOした会社の資料事例を見ることは、
とても参考になるかと思いますので、
ご興味があれば、以下をご参考にしていただければと思います。

 

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