マネーフォワード社とは?
このサイトでは、
マネーフォワードの活用を強く推奨しています。
マネーフォワードの世界観が
私の業務スタンスとしっくりくるためです。
きちんとマネーフォワードを導入し、活用すれば、
これほど費用対効果の高い投資はないと思っていますので、
今後も経営者のためにマネーフォワードの活用情報も
お伝えしていく予定です。
ただ、ツールとしてのマネーフォワードについて
経営者に活用を強く推奨している一方で、
マネーフォワードを提供しているマネーフォワード社については、
私自身もあまり深く知らないかも、と思い、
同社の経営についても調べてみました。
今後も継続的にお伝えをしていきたいと思っています。
直近の決算状況
まずは、私自身が、
会計や経営管理分野の専門家ということで、
マネーフォワード社の決算状況を分析してみたいと思います。
マネーフォワードというツールは知っていても、
同社の財務状況を見る機会は意外とないのではないでしょうか?
直近の決算発表は、
2020年7月15日に行われた、
2020年11月決算の第2四半期決算です。
以下が概要です。
イメージしていた財務数値比べて、いかがでしょうか?
少し前に株式上場はしたのですが、
実は、まだまだ赤字の会社になります。
売上高は、半年で50億円です。
また、当期の年度の予想としては、
売上高予想は約110億円で、
営業利益は約30億円の赤字のようです。
まだまだ赤字が大きく、
先行投資期間のステージのようです。
この赤字額を聞くと、
少し不安になるかもしれませんが、
資金調達も順調に積み増している様子のため、
当面、財務状況には問題なさそうです。
また、同社のように
サブスクリプション型で、かつ、
クラウドソフト提供型のサービスの場合には、
黒字転換をすると、その後は収益性も高まることも予想されます。
そのため、今は赤字が残っても、
意図的に先行投資をして、
市場シェア拡大をしているステージといえます。
ちなみに、同社の説明資料からの引用ですが、
以下の通り、来期(2021年11月期)には、
EBITDAで黒字化を目指しているとのことですので、
そろそろ次の成長ステージに突入しそうです。
マネーフォワード社の展開
同社が展開を目指していくマーケット情報についても、
少し確認をしておきたいと思います。
まず、グループ成長戦略として、
同社の説明資料によると以下の通りです。
・銀行や証券会社との連携サービスや
APIのデータ基盤、連携技術を用いて集めてきた情報を活用して、
UI、UX、サービス作りのテクノロジーも使いながらサービスを提供していく・以下の4つのドメインでサービスを提供していくのが
同社のビジネスモデルであり、強みである。
「Money Forward Business」
「Money Forward Home」
「Money Forward X」
「Money Forward Finance」・ドメイン間の事業シナジーを生みながら、
新規サービスも継続的に創出して、しっかりと成長していく
そして、今後、同社が展開していくマーケットも
巨大な潜在市場があることを説明しています。
同社の説明資料では以下のように表現されています。
潜在市場規模(TAM)としては、
3兆6,000億円くらいのマーケットであると認識しているとの説明があり、
とても巨大なマーケットへの挑戦であることがわかります。
マネーフォワード社への期待
今回は、まずは、
大きな視点でのマネーフォワード社の状況について
お伝えしてみました。
マネーフォワードというクラウドソフトツール自体は
とても素晴らしいツール・サービスだと思っていますが、
もし、運営会社が不安定であれば、
今後のサービス提供自体にも影響が出てきます。
その点、同社はまだまだ赤字の会社ですが、
成長余力は抜群の会社だと言えますし、
可能性も秘めた会社と言えるでしょう。
しっかりとした資金調達もしてきているので、
きっと堅実かつ着実に成長をしていって、
より魅力的なサービス提供も続けてくれるのではないかと
個人的には期待をしています。
次回は、もう少しサービス内容の実態について、
お伝えしてみたいと思っています。