Vol.15 経営者が知っておきたいマネーフォワード周辺サービス
2025.04.26更新

この記事は2020年7月22日に投稿した記事になります。
マネーフォワードの世界観
前回、マネーフォワードの世界観について、
お伝えさえさせていただきました。
経営者として
「会社の仕組みを●●にしたい」
みたいなイメージはもっていると思います。
このようなイメージも、
経営者自らがマネーフォワードを活用しながら考えていくと、
きっとイメージが現実化していく可能性が高まると思います。
マネーフォワードの世界観は、
経営者の世界観ときっと重なる部分が多いはずですので、
経営者自らがマネーフォワードに
どっぷり入り込むべきだと思っています。
さて今回は、
マネーフォワードの世界観を支援してくれる周辺サービス
についてもお伝えできればと思います。
経営者としては、
是非、この周辺サービスも意識しながら、
マネーフォワード導入・活用をイメージしていただければと思っています。
周辺サービス
マネーフォワードに関連するサービスについて、
確認をしてみると以下のようなものがあります。
①MF KESSAI
②Manageboard
③Streamed
マネーフォワードの
一気通貫の経営管理の仕組みと、
直接的・間接的に関連するようなサービスです。
MF KESSAI
まず、
「①MF KESSAI」
についてです。
こちらについては以下の2つのサービスがあります。
・MF KESSAIアーリーペイメント
・企業間請求代行サービス
まず1つ目の
「MF KESSAIアーリーペイメント」についてですが、
新型コロナウィルスの影響により経営の不透明感が増す時代には、
是非知っておきたいサービスの1つかと思います。
いわゆる「ファクタリング」サービスですが、
サイトの説明を読むと、
———————————————
「MF KESSAI アーリーペイメントとは、
お客様の所有する売掛債権(売掛金)を売却することで、
一定の手数料を差し引いた金額を受け取ることができるサービスです
これによりお客様は早期に売掛金を資金化でき、
事業拡大への投資や資金繰りの改善が可能になります
———————————————
とあります。

その特徴として、
・業界最安水準の手数料率
・入金までのスピードが早い
といった点があるようです。
ちまたには、
いろいろなファクタリングサービスがありますが、
マネーフォワード100%出資の会社なので、
信頼感をもって依頼ができる気がします。
私のクライアントでも
今回のコロナの影響により資金繰りに窮したなかで、
いち早く活用して資金繰り難を回避した事例もありましたので、
いざというときのために、知っておきたいサービスです。
そして、もう1つのサービスである
「企業間請求代行サービス」
についてですが、こちらは、
請求管理業務のアウトソースといった感じでしょうか。

売上代金は、
きちんと回収までできて初めて
意味のあるものになります。
とはいえ、
この請求・回収の部分が弱い会社や、
小口の取引が多く、請求管理の業務が
煩雑になるケースもあると思います。
このような会社にとっては、
上手くアウトソースすることで生産性が上がるケースはあると思います。
今すぐに利用をする機会が無くても、
会社の拡大や社員の状況によっては、
必要とするタイミングも出てくるかもしれませんので、
経営者としては1つのオプションとして
是非、押さえておきたいサービスと言えるでしょう。
Manageboard
次に「②Manageboard」についても
簡単に触れておきたいと思います。
こちらは、経営管理としての
財務数値を管理・分析等に活用できるサービスです。
実はマネーフォワードの会計機能でも、
それなりに数値分析はできますが、
それでは、少し物足りなかったりする場面はあります。
そのような場合には、
MF会計の数値情報をExcelにダウンロードとかをして、
そのExcelを加工しながら分析資料を作ったりすることも
実務的には多いものです。
このようなExcelは、
小回りもきき、カスタマイズもしやすいので
その点便利であるのは間違いないのですが、
一方で、メンテナンスに手間がかかる、
といってデメリットもあります。
状況によっては属人化するケースもあるでしょう。
そう考えた際に、
MF会計の数値を上手く活用しながら、
システム的に数値管理が別途できる仕組みがあるとよいな、
と思う場面もあるのですが、そのようときに活用できるのが、
「Managebord」です。
MF会計ではできない
・予算管理
・各種経営分析
・レポート出力
といった機能がシステム的にできます。
Excelのような属人化もせず、
かつメンテナンスが楽になるという利点もあります。
ただ、サービスとしては、
まだまだ開発途上といった様子もあり、
これからの機能改善に期待をしていきたいところでしょうか。
私自身も活用しているのですが、
便利だと思う場面もありつつ、
機能的に改善してほしいと思うような場面もあります。
とはいえ、
MF会計の互換性も良いこともあり、
長い目で見ると、このような経営分析システムも
活用していくのも良いかと思っています。
Streamed
最後にご紹介するのが、
「③Streamed」
です。
こちらは、
活用できる場面があれば、
上手くかつされると効率的になるサービスです。
多くのクライアントの入力業務を抱える
会計事務所での利用がメインのサービスとも言えますが、
個人的には一般企業でこそ、
上手く活用していただきたいサービスと考えています。
このサービスを端的に表現すると、
「会計ソフトへの入力自動化サービス」
となります。
たとえば、領収書のスキャンをするだけで、
会計数値に置き換えてくれるようなサービスです。
これまで、経理社員とかが、
手入力していたようなものを、
スキャンすれば会計数値に変換してくれるので、
ある意味、会計入力のための社員が不要になるようなサービスです。
会計や経理がわからいなアルバイトとかに
スキャンだけしてもらえれば、
あとは会計数値ができあがるというイメージでしょうか。
当然、入力された数値を確認したり、
それを経営に活用できるように分析・加工するところに
本来の経理としての価値があるので、
その部分まではStreamedでのアウトソースは難しいです。
ただ逆に、Streamedを上手く活用することで、
経理社員は、単純入力業務からは解放され、
本来の付加価値の高い経理業務に特化できる、
ということにつながると思いますし、
経営者としても経理社員にその点を要求できるようになります。
それも、社以内の経理人員だと
入力に数日かかっていたようなボリュームでも、
1日~2日程度で完成するというスピード感も
Streamedの素晴らしい点ともいえるでしょう。
当サイトでもお伝えしている
「スピード会計」
の仕組みを構築するにあたっては、
状況によっては上手く活用していきたいサービスでもあります。
今の時代は、
単純作業はRPAやクラウドシステムを活用することで機械化・自動化、
ヒトは付加価値が高い業務を求められている時代だと思いますが、
Streamedを上手く組み込むことで、
経理領域についても、この点を追求できるようになります。
その他関連サービス
いくつかの周辺サービスをご紹介してきましたが、
それ以外の関連サービスとして以下のようなサービスも
ホームページ等では紹介されています。
④ボクシルSaaS
⑤BALES
⑥Biscuet
これは、2019年11月にM&Aで子会社化した
スマートキャンプ社のサービスですね。
約20億円を投じて子会社化しただけに、
マネーフォワードの各種サービスとのグループシナジーを
今後いろいろと企画していると思います。
公表されている情報はいろいろとありますが、
このあたりをご紹介しだすと長くなりますので、
今回はこのあたりでとどめておきたいと思います。
ということで、今回は、
マネーフォワードの世界観の延長線上で、
経営者として是非知っておきたいサービスについて
ご紹介させていただきました。
今後も、
いろいろなサービスがつながってくると思いますので、
良いサービスが出てきたら、その都度お伝えできればと思いますが、
今後のサービス展開に引き続き期待をしたいところです。
【追記】2025 年:さらに広がるマネーフォワード・エコシステム
2020 年の記事公開からわずか5年で、マネーフォワードは「会計」や「請求管理」を超えて、バックオフィス全体を“クラウドで一本化”する総合プラットフォームへと進化しました。ここでは、特に経営者が押さえておきたい最新の周辺・連携サービスをまとめてご紹介します。
1. マネーフォワード クラウド個別原価
プロジェクト別の工数管理から個別原価計算、レポート作成までをワンストップで自動化する原価管理システム。2025 年3月にはクラウド勤怠との連携で工数入力もシームレスになり、製造業や受託開発企業の月次決算スピードを大幅に短縮できます。バックオフィスの業務効率化なら「マネーフォワード クラウド」株式会社マネーフォワード
ポイント
-
進行基準対応の損益把握がリアルタイム
-
工数入力のUXを重視し、従業員の負担を最小化
-
自動仕訳で会計データとズレない
2. マネーフォワード Admina
社内に散在するSaaSアカウントやデバイスを一元管理できる“情シス向けOS”。不要アカウントの自動検知や権限棚卸しで、情報セキュリティとコスト最適化を同時に実現します。Admina by Money ForwardAdmina by Money Forward
ポイント
-
ISMS/SOC2運用に必要なログを自動収集
-
連携SaaSは月平均5サービスペースで拡大中
3. Mikatano インボイス管理 & Mikatano ワークス
インボイス制度・電子帳簿保存法に完全対応した書類保存&ワークフローサービス。複数の請求書・領収書フォーマットを自動仕訳し、法令改正に合わせたアップデートが継続提供されます。株式会社マネーフォワード
ポイント
-
電子取引データの真性性・可視性を標準装備
-
ワークフロー機能で内部統制もカバー
4. マネーフォワード Pay for Business
「銀行振込指定の請求書でもカード払い」を実現する新決済基盤。ウォレット残高または会社カードでの支払い履歴が会計・経費へ自動連携し、キャッシュアウト繰延べと経費入力ゼロ化を両立させます。バックオフィスの業務効率化なら「マネーフォワード クラウド」
ポイント
-
ウォレット払いで1%ポイント還元
-
取引明細はクラウド会計/経費に即連携
5. MF KESSAI × SHIKIN⁺(早期資金化ソリューションへ進化)
従来のファクタリングに加え、『SHIKIN⁺』との連携機能を実装。クラウド会計内の売掛データから調達可能額をリアルタイム試算し、最短即日で資金化が可能になりました。株式会社マネーフォワード
6. Money Forward PrivateBANK
プライベートバンク大手と共同で設立された超富裕層向けファミリーオフィス。資産管理システムと専門家ネットワークを統合し、事業承継・国際資産分散までサポートします。株式会社マネーフォワード
まとめ:2025 年以降に向けた活用のヒント
-
「会計データが中心」から「業務データが中心」へ
-
原価、勤怠、SaaS利用状況までをクラウドで一気通貫させることで、財務と非財務を同じダッシュボードで可視化できます。
-
-
資金繰りと決済を“リアルタイム化”
-
Pay for BusinessとSHIKIN⁺連携で、支払い・調達両面のタイムラグを縮小し、成長投資の回転率を最大化。
-
-
ガバナンスとセキュリティを“自動で担保”
-
AdminaとMikatanoの導入で、ISMSや電子帳簿保存法対応を“仕組み”でクリア。上場準備企業にも最適です。
-
次のアクション
まずはクラウド個別原価やAdminaなど1サービスから試験導入し、社内フローを整えたうえで他サービスへ段階的に拡張するのがおすすめです。
新サービスの詳細・料金体系は公式サイトで最新版を確認しつつ、既存のマネーフォワード担当営業や会計事務所とも連携して、自社に最適な導入ロードマップを描きましょう。
——
2020 年の記事公開時には想像もつかなかったほどエコシステムは拡大しています。今後も新たなサービスが追加され次第、このページで随時アップデートしていきますので、ぜひブックマークしてお役立てください!
コメント一覧
現在コメントは受け付けておりません。
[…] ということで、 今回はマネーフォワードの世界観についてお伝えしましたが、 さらに広がりを見せているマネーフォワードの周辺サービスについて、 次回に続けてお伝えしてみたいと思います。 […]