Vol.39 月次決算において社長がボトルネックになってませんか?

経営者の仕事

経営者の仕事は「決める」ことだとよく言われます。
つまり「意思決定」をすることです。

 

小さな会社の場合には、
経営者自らが実務をしながらマネジメントもしたうえで、
経営上の意思決定もする、という感じで、
1人で何役もこなすことが多いのではないでしょうか。

小規模組織の場合には、
多くの社員が兼務することが当たり前だと思いますし、
その点で社長も例外ではないのでしょう。

また、小さな会社のほとんどのケースが、
社長が営業もして、実務もして、という感じで、
数字を作る柱になっていると思いますので、
なかなかマネジメントや意思決定だけに専念するのは、
現実的ではないかもしれません。

 

但し、企業成長をしていくうえで
社長がボールを持ちすぎている状況自体が、
経営の大きなボトルネックになりがちなので、
やはりどこかの段階で「任せる」ことは不可欠だと思います。

 

任せられない業務の1つとして

私が普段接している経営者のなかでも、
あることを任せられない経営者が少なからずいらっしゃいます。

それは、

お金まわりのことを他者に任せられない経営者

です。

 

具体的には、
経理業務だとか、預金の管理とか、
あとは給与が関連する人事関係とか、
といったあたりでしょうか。

私のクライアントでも、
20名とか30名とかの規模になっても
社長がお金まわりの業務のすべてを
抱え込んでいるケースはやはりあります。

 

但し、そのよう会社は、
どうしても会計数値に関連するスピードが遅くなり、
月次決算も遅くなってしまいます。

また、社長が、メイン業務の傍らで
あまり得意でない経理関係の取りまとめを行うので、
細かなミスも散見されたり、資料が見つからなかったり、
諸々の問題が生じてきます。

この時点で、社長自身が
会社の中でボトルネックになっている状態です。

 

経営者がボトルネックになっていませんか?

この「経営者ボトルネック問題」は、
かなり深刻な問題といえます。

 

一般社員のなかにボトルネックがあるのであれば、
それを解決するために、その社員をマネジメントをして、
対策を練ることでコントロールが可能です。

一方で、
社長自身がボトルネックになっている状況は、
他の社員がコントロールできない状況なので、
社長自らが問題に気づいて改善しなけば、
永遠に解決されない課題となってしまいますので、
その意味で、深刻な問題だと思っています。

 

今回事例に挙げている「経理関連」の業務を
社長が抱え込み過ぎるという問題についても、
できるだけ早く解決すべき問題だと思っています。

これを解決しないと、
以下のような負のスパイラルが続きます。

経営者が「経理関連」業務を抱え込む
 ↓
処理が遅れたり、ミスがあっても
誰も指摘やマネジメントができない
 ↓
月次決算のスピードが落ちる
さらに、月次決算の精度も落ちる
 ↓
毎月の活動のレビューが遅くなる
 ↓
意思決定が遅くなる
情報が不正確で意思決定を間違ってしまう

 

この負のスパイラルは、
毎月、どんどん問題が累積されていくので、
状況も毎月悪化していく傾向にあります。

経営においてスピードは命だと思いますが、
スピードの面で社長自身がボトルネックになる典型として、
この「経理関係」の業務があるといえるでしょう。

 

社長の「手放す勇気」

社長が経理関連の仕事を手放せば、
経営が上手く回るようになります。

 

社長も頭では理解していることかもしれませんが、
お金の管理を他者に預けることは、
とても勇気がいることなのだと思います。

最初は身内の誰かに任せる、
といったこともよくあると思いますが、
そのような形でもどのような形でも良いので、
まずは社長の手から経理関係の業務を手放すことが重要だと思っています。

そのための策を、
いち早く考えてみていただきたいと思います。

 

そのうえで、社長には、
月次決算数値を作る側で頑張るのではなく、
月次決算数値が早く出てくるような仕組みができるように、
マネジメント・コントロールする側の役割として
活躍していただきたいと思っています。

 

経営者の仕事は「決める」ことです。

この「意思決定」にあたっては、
必ず定量的に現状把握できる月次決算数値が、
とても役に立つと思います。

 

もし、現在、経営者自らが
経理関係の業務を抱え込んでいるようであれば、
経営において大きなボトルネックになっている可能性が高いですので、
是非、思い切って「任せる」ことを決断してみてください。

そして、迅速かつ正確な意思決定を
行えるようにしていただきたいと思っております。