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Vol.4 月次決算スピードが速い会社ほど、お金の不安がなくなる

  • 2020.5.18

キャッシュ・フロー経営

経営において何を重視していくべきか?

売上を重視したり、利益を重視たり、
規模を重視したり、効率を重視したり、
いろいろな思考があると思います。

これについて、よくある答えの1つとして、
「キャッシュ・フローの最大化」
というテーマもあります。

いわゆる
「キャッシュ・フロー経営」
です。

利益が出ていても倒産する場合(黒字倒産)はあります。
逆に赤字でも倒産しない場合もあります。

倒産するかどうかの最終的なポイントは、

お金があるかどうか

にかかっています。

つまり、
黒字でもお金が無くなることはあります。
そうなると倒産します。

一方で、

赤字でもなんとか資金繰りをコントロールして、
倒産せずに続けていける場合もあります。

そう考えると、
「キャッシュ・フロー経営」
を重視するという考え方も
合理的な考えの1つと言えるでしょう。

 

お金の不安

経営の中でお金の不安を感じる経験は、
順調に経営できている経営者でも少なからずあるでしょう。

将来にわたって
会社を成長させ、
永続していくのは本当に難しいものです。

世の中、想定外のことも
数年に1度の頻度では起きますし、
そうなるとこれまでの前提が激変しますし。

順調だった業界が、

急に厳しい業界になることもあります。

将来に対する漠然とした不安を抱く経営者にとって、
どうすればこのような不安が解消されるのでしょうか。

その答えの1つが、

お金の見える化

です。

現状の会社のお金の流れはどうなっているのか?
将来、会社のお金がどうなっていくのか?

このことが「見える化」されるだけで、

漠然とした不安がかなり解消されます。

漠然とした状態は

不安をますます増大させる傾向がありますので。

見える化され、具体化されると、
この不安は徐々にやわらいできます。

なぜかというと、

リスクの程度が自分でつかめるようになり、
それに対して対策を具体的に考えられるようになるからです。

 

お金の見える化

そう考えると、
「会社のお金の見える化」
をしていくことは、
経営者にとってはとても重要なテーマになります。

ここでいうところの

「会社のお金の見える化」
とは、具体的には、

・今現在、お金がいくらあるのか
・現状、お金はどのような流れになっているのか
・このままいくと、お金の流れはどうなっていくのか

といったことをわかるようにするということです。

それも、

リアルタイム把握できるような仕組み

が必要です。

リアルタイムで
現状や将来のお金の動きがつかめれば、
経営者として適時に対策が打てるようになります。

このような仕組みは、
大きな投資をするときにもとても役に立ちます。

大きな決断する際には

同じくらい大きな不安もあると思います。

このような決断の時に、

今のお金の状況、今後のお金の状況が
リアルタイムでわかっていれば、
不安を断ち切って投資決断ができるものです。

また、投資決断する際に
最悪のケースを想定できるだけでも、
意思決定がしやすくなるものです。

一方で、
不安が解消できずに
投資決断を先延ばしにしていると、
機を逸する場合もあります。

さらに、

不安を抱いたまま投資決定をして、
不安が的中する場合もあると思います。

 

まとめ

本日の内容をまとめますと

お金の不安を解消するためには、
お金の動きを将来にわたって見える化できる
リアルタイムな仕組みが必要

ということになります。

但し、
将来にわたってお金の見える化をするためには、
まずは「現状のお金の見える化」をタイムリーにできていることが
必須条件になります。

なぜなら、

現状のお金の流れを見える化できない会社では、
将来のお金の予測はそもそも難しいと考えるからです。

そのため、経営者としては、
まずは現状のお金の流れを見える化できるような仕組みを
構築していく必要がありますが、
そのためのベースとして必要な仕組みが
「月次決算の早期化」
に取り組む必要があります。

会計とキャッシュ・フローは密接に関わっています。

会計の仕組みがないのに、

キャッシュ・フローの仕組みだけ構築できるものでもありません。

そして、
スピード感のある会計の仕組みがあれば、
リアルタイムで「キャッシュ・フローの見える化」も実現していけます。

ということで本日は、

お金の不安を将来にわたって無くしていくためには、
スピード会計の仕組み構築が重要です

というお話でした。

 

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