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Vol.106「ファンディーノ」の活用には「マネーフォワード」月次決算早期化が重要!

  • 2021.1.29

ファンディーノとは?

ファンディーノというサービスを
ご存知でしょうか?

私もあまり詳しくなかったのですが、
クライアントが「ファンディーノ」を使った資金調達を
目指したいということで、改めて確認をしてみました。

 

<サービスの特徴>
・スタートアップのシード・アーリー期における
 最大の課題の一つである資金調達を支援するサービスである
・投資先を選び、信じ、託し、待ってくれる可能性のある投資家5万人超いる
・ファンディーノ自体も、事業計画の作成、資本政策の策定を手伝ってくれる

<資金調達スキームの概要>
株式投資型クラウドファンディングでの資金調達はエクイティでの調達である
・他の方法と比べて、資金調達までの時間が短いことが特徴的
・株主が分散することから、経営の独自性が担保される
・最大の魅力は、何と言っても「ファン投資家」が得られること
・ファン投資家は、投資家でありながらコアユーザーになり得る強力な応援団である
・ファンディーノによる業務の支援も期待できる
・各方面への紹介や実際の支援などを募ることができる
・資金調達後も管理面やメディアへのご紹介といった支援しをてくれる

 

上記のようなサービスです。

今後、どこまで普及していくかはわかりませんが、
スタートアップの初期で資金調達を検討している会社にとっては、
魅力的なサービスかもしれません。

 

1/19 ファンディーノ説明会の模様

当該クライアントの社長が、
1月19日のファンディーノの説明会に出席してくれて、
その場で説明があった内容を共有してくれました。

具体的には、以下のような内容とのことでした。

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■ファンディーノからの説明
①最初の打診(書類審査)からカウントすると成約は8社に1社
②案件会議は5-6割通過
③募集から成立75-80%
 ※直近では投資家が大幅に増えたことから85%程度の模様
④月500人程度で投資家が増えていたが、直近3ヶ月は月5,000人ペースで投資家が増えている
⑤月1回は反社チェック情報をアップデート
⑥成約金額平均は3,000万円程度
 ※うち20%+最初の審査料10万円がファンディーノへの報酬となる
⑦これまでの累計成約数は185社
 ※うち複数回利用し成約している会社も増えてきている
 ※うち会社が清算に至ったのは2社、M&AによるExitは4社、IPOは0社
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この状況からすると、
投資をしたい人の割合がとても増えている印象です。

昨年はコロナもあり、一時どうなるかと思いましたが、
その後の株式市場はとても堅調で、IPOマーケットも活況でしたので、
投資をしたい人が増えている環境は理解ができます。

 

ただし、通常の第三者割当増資と異なり、
多くの一般投資家が参加されるので、
そのなかに、意に反する投資家が混ざっているリスクもあり、
このあたりをどう考えていくか、というのは検討の余地はある感じでしょうか。

 

ファンディーノで成約した経営者から

また、上記の説明会では、
ファンディーノで資金調達に成功した経営者より、
以下のようなコメントもあったようです。

———————————————–
①経営者+関係スタッフが使用した時間は3週間で30-50時間
 (事業計画、PR、その他もろもろ)
②投資家の人数が多いので、尖ったアイデアも採用されやすい
 ※投資家5万人中アクティブ1万人のため、10%に支持されると
 1,000人×15万円=1.5億円の資金調達が理論上できる
③IR(株主への報告)は毎月やっている
———————————————–

 

1つ言えることは、
資金調達をすることがゴールではなく、
資金調達した後が本当にスタートになります。

 

多くの投資家の期待に対して、
経営者としても責任が数倍も重くなります。

そのため、株主へのIRも頻繁に実施することも必要になりますし、
数値の状況報告も求められます。

当然ですが、
月次決算をタイムリーに実施し、月次で経営数値を把握し、
必要に応じて、株主に説明できる必要もでてきます。

 

数値は苦手、数値は後回し、
といったことは言ってられなくなりますので、
このあたりもマインドセットを変える必要があります。

 

ファンディーノからの要望

クライアントの話に戻りますが、
とりあえず当該クライアントもファインディーノでの資金調達を目指すべく、
ファンディーノの協議をし始めているようです。

そのなかで、
いろいろと資料の提出を求められたり、
ファンディーノ側の専門の会計士から、
会計面での質問等が届いてきている状況のようです。

 

たとえば、
——————————–
・直近の試算表の提供
・月次推移表の提供
・マネーフォワードでのタイムリーな会計処理の実施状況
——————————–
といったあたりの問い合わせも来ています。

 

このような場面で、すぐに試算表を出せたり、
マネーフォワードでタイムリーに月次決算を行えている状況を
説明できることはとても重要だと思います。

当該クライアントは、
マネーフォワードでタイムリーに会計数値作りをしているので、
そのまますぐに資料提出もでき、変に取り繕うことなく、
マネーフォワードの運用状況もお伝えできたようです。

 

やはり、
「マネーフォワードでのリアルタイム月次決算」
は、重要ですね。

 

月次決算の早期化は資金調達に有利

ということで、今回は、
ファンディーノでの資金調達の状況をもとに、
月次決算の重要性を改めてお伝えさせていただきました。

 

資金調達を考える場合には、
出資する側の立場になって考えてみると良いと思います。

出資するのであれば、
やはり業績も気になりますが、
経営者が信用できるかどうかを見られている側面は必ずあります。

その際に、
きちんと会計数値をタイムリーに作成できているのか、
という点は大きなポイントになります。

 

会計数値にルーズな会社は信用をされません。

 

資金調達をした後や、IPOを前提とすると、
きちんと数値での説明責任がついて回りますので。

逆に、月次決算の早期化を実現でき、
タイムリーに会計数値をディスクローズできる会社は、
信用を得ることできる、ということになります。

 

いざ資金調達をしたいと思っても、
このような月次決算の仕組みを構築できていないと、
必要な時に資金調達ができなかったり、調達額が目標に届かなかったり、
といったことが起こり得ますので、
今後、資金調達を意識されている経営者は、
是非、マネーフォワードで月次決算早期化の仕組みを作っておきたいところです。

 

 

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