Vol.1 月次決算スピードが速い会社ほど、業績がよい

Vol.1 月次決算スピードが速い会社ほど、業績がよい

経営者の興味

経営者は、日々、いろいろな課題に直面し経営判断をしていると思います。そのなかでも、一番気にかけているのは基本的には「売上」に直結するテーマだと思います。売上に関連することに興味がない経営者はいないと思います。

そして、そのうえで最終的に気になるところとしては「利益」となると思います。実際には、利益視点が欠けて売上にばかり意識がいっている経営者もたまにいらっしゃいますが・・・。

いずれにしましても、ほとんど経営者は売上・利益についての興味は人一倍強いと思います。

そのなかで、このサイトでとりあげていきたいテーマは、

月次決算スピード

です。

経営者の優先順位

ここでいう「月次決算スピード」とは月次決算数値を作成するスピードのことを表現しています。

月次決算数値を作成するスピードと言われて興味を持つ経営者と、興味がない経営者の両タイプが当然いらっしゃると思います。

私の感覚的には、月次決算スピードに興味がある経営者は1割程度ではないかと思っています。

といっても、全く興味がない経営者も少ない気がしますので、ここでいう月次決算スピードに興味がある経営者」の定義とは、月次決算数値を作成するスピードに明確にこだわっていて、経営の優先順位の上位3つくらいにいれている経営者、という意味です。
つまり、

9割の経営者が、月次決算スピードについての優先順位が高くない

ということです。

会計の可能性

経営者であれば、売上数値には当然興味を持たれていると思います。この売上数値を把握するスピードにも、当然興味を持たれているのではないでしょうか?


一方で、「売上数値」ではなく「月次決算数値」のスピードとなると、急に優先順位がおちてしまうものです。

「月次決算数値」とは、売上だけではない、経営のあらゆることが含まれる経営全体の概念になりますので、本来は経営上とても重要な数値になります。

それにもかかわらず、9割の経営者は「月次決算数値」に関する優先順位は低く考えています。

そして、この9割の経営者のなかには、会計に価値を見出していない経営者もいらっしゃるかと思います。

「会計や経理はお金を生まない」

このようにおっしゃられる経営者も、実際には多くいらっしゃいます。

会計にはいろいろな可能性があると信じている私からすると、「お金を生まない」と言われると、悔しい思いもあるのですが、確かに会計が直接お金を生む機会が少ないのは事実ではあります。

一方で、お金を直接生む力も実はもっていたり、支出をセーブすることでお金を残す力をもっていたり、最適な経営判断を支えることで実は売上や利益に間接的に貢献する力をもっているのが、「会計」であり、「月次決算」なのです。

但し、このサイトでお伝えしたいのは、「会計の力」だけではありません。

当然、この「会計の力」は前提としつつも、この「会計の力」を最大限発揮するための「月次決算スピード」についてお伝えしていきたいと思っています。

なぜ「月次決算スピード」なのか?

このサイトでこれからお伝えしていきたい「月次決算スピード」についてですが、なぜこのテーマなのか。

それは、

月次決算スピードを意識している社長ほど、正確な経営判断を下されて、月次決算早期化を達成できている会社ほど業績が明らかに良い

という現実があるからです。

これは、間違いない事実だと考えています。

そう考える理由については、今後、このサイトでお伝えしていきたいと思っています。

私自身が、これまで約25年間、会計業界で業務を行ってきたなかでの事例から、「月次決算スピード」と「業績」の間には、明らかに連動する関係性があると感じています。

これまで、コンサルティング現場で起業直後から上場会社まで多くのレベルの会社を見てきましたが、この「月次決算スピード」と「業績」の比例関係は、かなりの確率で連動していました。

また、今現在、会計事務所を経営していますが、顧問先の「業績」と「月次決算スピード」を比較したのですが、やはりこの両者は多くのケースで比例関係にありました。

このような事実に接するなかで、「私のこれまでの専門知識や経験からご提供できる価値のなかで、クライアントへの貢献を一番発揮できるものは何か?」ということを自問自答してきました。

そこでたどり着いたのは、

経営者に「月次決算スピード」の大切さを知ってもらい、
「月次決算スピード」を上げたいと考え始めた経営者をご支援する

ことでした。

ということで、長くなりましたが、このサイトでは、「月次決算スピード(月次決算早期化)」にこだわって情報提供をしていきたいと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします。