年換算保有契約残高(ARR)100億円突破
本日フリー社より以下のIRが公表されていました。
「年換算保有契約残高(ARR)100億円突破のお知らせ」
この公表資料の中で、
「当社は、2021年3月2日、保有契約残高の年換算額を示すARRが
100億円を突破したことをお知らせいたします。」
「多くの方に当社のサービスを継続的にご利用いただき、
創業から8年8ヶ月という日本のSaaSビジネスにおいて
最も早い水準でこの規模に至ったということは、
当社が標榜する「スモールビジネスを、世界の主役に。」
というミッション実現に向けて大きな一歩となりました。」
といったことが記載されています。
日本のSaaSビジネスにおいて最も早い水準で
ARRが100億円に達したということで、純粋に素晴らしい成長率ですね。
ちなみに、ARRとは
「年間換算にした場合の売上高」
といったようなイメージでしょうか。
今回のfreeeの開示内容からすると、
直近の売上をベースにすると、
年間で100億円になるということです。
今、クラウド会計ソフトとしては、
マネーフォワードとfreeeが競い合っている状況です。
私自身はマネーフォワード派ではありますが、
このfreeeの成長率には純粋にすごいなと感じます。
「マネーフォワード vs freee」 のARR比較
それでは、
マネーフォワードとfreeeでは、
どれくらいARRが異なるのでしょうか?
両者の直近の決算説明資料をもとに比較すると、
以下のような感じです。
確かに、freeeの方が成長率が高いようには見えます。
(マネーフォワードはM&Aもしているので、そのわりにfreeeほど成長率は高くない印象です)
両者の株価(時価総額)も
現時点では、freeeの方が2倍以上に評価されていますし、
一般的な評価はfreeeの方が、今は高いということでしょうか。
マネーフォワードの場合には、
クラウド会計以外の領域も手広く実施していて、
逆にそれが会社評価を難しくしている部分もあると思います。
一方で、freeeの方は、
ビジネス領域のクラウド会計に特化している印象で、
ビジネスとしてわかりやすく、成長率も高い、ということで、
評価をされているのかもしれません。
結局、マネーフォワードとfreeeはどちらがよいのか?
ここまでの数値や成長率、株価を見ると、
どちらかというとfreeeの方が評価されている印象ですが、
私自身は一貫してマネーフォワード派です。
今は、マネーフォワードの方が、
少し回り道をしているような印象ですが、
中長期的には、それらがシナジーを生んで、
きっと大きくビジネスが育つのではないかと期待はしています。
いずれにしても、
マネーフォワードとfreeeが競い合うことは、
ユーザーにとっては、サービス品質向上という点で、
きっと良いことだと思いますので、
切磋琢磨して、より良いクラウド会計サービスを
提供し続けていただきたいと思います。
ということで、今回は気になったトピックを取り上げてみました。