社長としてのスキル・ノウハウ
社長として
手に入れたいスキル・ノウハウは
山ほどあると思います。
営業的なスキルであったり、
技術的なスキルであったり。
また、プライベートの趣味的なものもあると思います。
そのなかで、今回お伝えしたいテーマは、
社長としてのスキル・ノウハウのうち、
最優先で手に入れておきたいものについてです。
それは、何かというと
「会計ノウハウ」
です。
私が会計領域の専門であるから、
会計への思いが強いことは確かにあると思いますが、
その点を割り引いたとしても、
この「会計ノウハウ」は手に入れて損はありません。
むしろ、早く手に入れれば入れるほど、
早く成功に結び付きますし、
失敗を最小限に抑えられると思います。
ということで、
今回はこのテーマでお伝えいたします。
会計の歴史と複式簿記
会計というのは、
とても長い歴史のある技術です。
この会計の考え方のベースにある
「複式簿記」
という技術があるのですが、
人類が発明してきたもののなかで
最高傑作の1つと言われています。
その起源は、
14世紀頃のベニスの商人が採用し始めた、
ということがよく言われています。
会計の基準自体は、
時代の流れのなかで少しずつ変わってきていますが、
そのベースにある「複式簿記」の技術は、
何百年と変わっていません。
そして、「会計」というのは、
国単位でも、会社単位でも、広く活用されており、
それだけ歴史と実績があるものですので、
社長として、これを無視すべきものではないと思っています。
過去の歴史を勉強すると、
会計を無視してきて滅びていった国も多くあるようです。
会計がどれほど有用であるかは
歴史も証明してきていますので、
社長であれば絶対に身につけておきたいノウハウであり、
最優先の1つであると言っても過言ではありません。
なぜ「会計ノウハウ」はレバレッジがきくのか?
それでは、社長として、
なぜ「会計ノウハウ」を最優先で身につけておきたいか、
その理由をお伝えしていきたいと思います。
文章でいろいろとご説明すると回りくどくなりますので、
今回は、端的に箇条書きで、
思いつくままに以下に記載をさせていただきます。
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■会社全体
・過去の会社の業績を客観的に把握できる
⇒振り返り、反省ができる
・自社の現状について客観的に把握できる
⇒リスク回避、意思決定ができる
・自社の将来について見える化できる
⇒定量的に計画を作ることで目標達成が近づく
■業績評価
・社員を評価する際の基準として活用できる
⇒社員から信頼をされるようになる
■社長自身のこと
・自身の資産管理や収入計画に利用できる
⇒自己資産の最大化も考えられる
・社長の話に説得力が増す
⇒会計数値をストーリーに加えることで論理性が増す
・周りの人からの「信頼」を得られる
⇒社長が「会計ノウハウ」を有することで社外・社内から信頼され、評価が上がる
・税金の知識も身につく
⇒税金の仕組みは「会計」がベースにあるため、税金との付き合いが上手くできるようになる
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いかがでしょうか?
少しは伝わりましたでしょうか?
「いずれ会計も学ぼうとは思っているけど、
もう少し他のことが落ち着いたら」
このように考えている社長は、
是非、マインドセットを変えてみてはいかがでしょうか?
まず最優先に会計ノウハウを手に入れることで、
今ある課題を解決できることも
実は多いのではないかと思うからです。
つまり、個人的にはこう考えています。
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社長として一番レバレッジを
きかすことができる知識・経験・ノウハウは
実は「会計ノウハウ」である
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社長が会計ノウハウを獲得することで、
いろいろなことに応用ができ、
いろいろな課題を解決できる可能性があるので、
絶対に優先度を上げてマスターした方がよいのです。
一度、考え方を身につければ、
あとは社長の経営実務の中で、
自然と会計思考をセットにして考えられるので、
ご自身の会計レベルも経営実務とあわせて
ブラッシュアップもしていきます。
社長として自己投資をするのであれば、
その投資の優先順位はとても重要です。
レバレッジ効果の高いものから
自己投資をすることで、
企業成長や資産の最大化の
スピードが早くなりますので。
マネーフォワードを活用するMF社長を目指す
もし会計を学びたいと思ったときですが、
会計の知識だけであれば、今は情報はいくらでもありますので、
独学でもできると思います。
但し、社長としてやるべきことがたくさんあるなかで、
片手間で会計を学ぼうとしても途中で挫折したりする、
というような声もよく聞きます。
そのため、個人的には
きちんとお金を払って講座を受けるとかして、
期限も決めて取り組んだ方が良いと思っています。
そして、社長としては、会計知識と合わせて、
ざっくりとでも良いので会計実務に触れておくことで、
業務のあらゆるものが見えてくると思っています。
作成された決算書を読むことはできるようになっても、
どのようなプロセスで決算書ができたかを把握している社長は、
おそらく、多くないと思います。
但し、この
「どのようなプロセスで決算書ができたか」
を把握するところに、実は価値があったりします。
なぜ、ここに価値があるかは、
このサイトでもちょこちょこお伝えしていますので、
ご確認いただきたいと思っています。
そして、従来は、
この会計実務を把握する術が意外とありませんでした。
なぜかというと、
会計実務に密接関連する会計ソフトは、
経理や税理士のためのものだったからです。
それが、クラウド会計の時代になってきた今、
社長であっても会計ソフトに触れやすい環境が整ってきました。
実際に、私のクライアントでも、
MF会計を直接見っていただける社長が増えました。
従来では、社長自らが
会計ソフトを見るという状況はありませんでした。
このような時代の変化とツールの発達は画期的なことですし、
社長には、是非、この状況をプラスに考えて、
自ら「マネーフォワード」を操作してみていただきたいと思っています。
実際に自ら「マネーフォワード」を操作する社長のことを、
私は「MF社長」と呼んでいますが、
是非、「MF社長」を実践してみていただきたいと思います!
これまで見えなかったものが見えるようになると思いますし、
身につけた「会計知識」と、実際の「会計実務」がつながり、
経営のイメージも膨らむと思います。