2025年は健康保険証からマイナ保険証への移行が本格化します。とくに国民健康保険や後期高齢者医療制度の方は、7月31日で従来の保険証が失効するケースが多数。
8月1日以降の“正しい対応”を、誤解しやすい点と一緒に手短に整理します。
目次
まず結論:8月以降は「マイナ保険証」or「資格確認書」
従来の保険証の有効期限が切れた後は、原則として次のどちらかで受診します。
- マイナ保険証(マイナンバーカードに保険情報を紐づけて利用)
- 資格確認書(マイナ保険証がなくても受診できる“保険証代替の証明書”)
制度ごとのポイント
- 後期高齢者医療制度:全員に資格確認書が交付されます(申請不要)。
- 国民健康保険:自治体によっては申請が必要。お住まいの市区町村に確認しましょう。
- 会社員(被用者保険):2025年12月1日までは従来の保険証が利用可能です。
受診時の持ち物フローチャート(要点版)
- マイナンバーカード あり/マイナ保険証 登録済み → マイナ保険証で受診
- マイナンバーカード あり/登録未完了/旧保険証 失効 → 資格確認書で受診
- マイナンバーカード あり/登録未完了/旧保険証 有効 → 旧保険証で受診
- マイナンバーカード なし/旧保険証 失効 → 資格確認書で受診
- マイナンバーカード なし/旧保険証 有効 → 旧保険証で受診

「従来の保険証はもう使えない?」— 誤解しやすい点
- 厚生労働省は2026年3月末までは従来の保険証でも保険診療を受けられるよう要請しています。
- したがって、有効期限切れの保険証も来年3月末までは保管しておくと安心です(紛失時の備えにも)。
よくある誤解と正解(サクッと確認)
- 8/1から誰でも保険証は使えない?
→ × 制度・有効期限によります。会社員は12/1まで従来の保険証を使えます。 - マイナンバーカードがないと受診できない?
→ × 資格確認書があれば受診できます。 - 後期高齢者は申請が必要?
→ × 全員に資格確認書が交付(マイナ保険証の有無に関わらず)。 - 国民健康保険なら自動で届く?
→ △ 自治体により申請が必要な場合あり。早めに確認を。
8月以降に備える「持ち物チェックリスト」
- □ 自分の加入制度(国保/後期高齢者/被用者保険)を確認
- □ 従来の保険証の有効期限を確認
- □ マイナ保険証の利用登録を済ませる(未登録なら早めに)
- □ 資格確認書が必要な場合は申請・受け取りを済ませる(国保は自治体確認)
- □ 期限切れ保険証は2026年3月末までは保管
まとめ
- 8月以降は、基本的にマイナ保険証か資格確認書で受診。
- 会社員は12/1まで従来の保険証OK。
- 後期高齢者は資格確認書が全員交付。国保は自治体で手続き要のケースあり。
- 期限切れの保険証も2026/3末までは保管しておくと安心。
不明点は、お住まいの市区町村窓口または加入している保険者へ早めにご確認ください。院内で慌てないよう、今のうちに登録・申請・保管を済ませておきましょう。