【初めての税理士探し】経営者必見、7つのステップで完璧ガイド!失敗しない選び方とは?

【初めての税理士探し】経営者必見、7つのステップで完璧ガイド!失敗しない選び方とは?

「会社を設立したけれど、経理や税金のことがよくわからない」「事業が軌道に乗ってきたので、そろそろ専門家のアドバイスが欲しい」――そうお考えの経営者の方にとって、税理士は心強い味方となります。しかし、初めて税理士を探すとなると、何から始めれば良いのか、どんな基準で選べば失敗しないのか、不安や疑問は尽きないものです。

この記事では、初めて税理士を探す経営者の皆様が、自社に最適な税理士と出会い、事業成長を加速させるための「7つのステップ」を具体的に解説します。失敗しない税理士選びのポイントを押さえ、信頼できるパートナーを見つけましょう。

なぜ経営者に税理士が必要なのか?3つの大きなメリット

そもそも、なぜ経営者は税理士に依頼する必要があるのでしょうか?税理士を活用することで得られる主なメリットは、以下の3点です。

節税効果の追求と適切な税務処理

税理士は税務の専門家です。最新の税法に基づいた適切なアドバイスにより、活用できる控除や税制優遇を最大限に利用し、無駄な税金の支払いを抑えることが期待できます 。また、複雑な税務申告を正確に行うことで、追徴課税などのリスクを回避できます。特に会社設立時には、資本金額や役員報酬額の設定など、税負担に影響する重要な決定事項について専門的な助言を得ることが、長期的な節税につながります 。  

的確な経営相談と事業成長のサポート

税理士の役割は、税務申告だけにとどまりません。月次決算などを通じて会社の財務状況を客観的に把握し、資金繰りの改善、コスト削減、事業計画の策定など、経営に関する多角的なアドバイスを提供してくれます 。中には、事業拡大に伴うビジネスマッチングをサポートしてくれる税理士もいます 。経営者が一人で抱えがちな悩みを相談できる相手がいることは、精神的な支えにもなるでしょう。  

コア業務への集中と経営効率の向上

請求書や領収書の整理、帳簿作成、給与計算といった経理業務は、時間と手間がかかるものです。これらの業務を税理士に委託することで、経営者は経理業務の負担から解放され、本来注力すべき事業戦略の立案や営業活動といったコア業務に集中できるようになります 。結果として、経営全体の効率化と生産性の向上が期待できます。  

初めての税理士探し、失敗しないための具体的な7ステップ

では、実際にどのように税理士を探せば良いのでしょうか。以下の7つのステップに沿って進めることで、自社に合った税理士を見つけやすくなります。

ステップ1:現状の課題と税理士に求めることを明確にする

まず、なぜ税理士が必要なのか、税理士に何を期待するのかを具体的に整理しましょう。「とにかく確定申告だけお願いしたい」「節税のアドバイスが欲しい」「資金調達の相談に乗ってほしい」「経理業務を丸ごとアウトソーシングしたい」など、目的によって選ぶべき税理士の専門性やサービス範囲は異なります。

ステップ2:税理士を探すための情報収集を行う

税理士を探す方法はいくつかあります。それぞれの特徴を理解し、組み合わせて活用すると良いでしょう。

  • インターネット検索: 税理士事務所のウェブサイトや比較サイトで情報を集める方法です。地域や得意分野で絞り込める一方、情報が多すぎて選ぶのが難しい場合もあります 。  
  • 知人・取引先からの紹介: 信頼できる経営者仲間や取引先から紹介してもらう方法です。実際に利用している人の声を聞けるメリットがありますが、紹介された税理士が必ずしも自社に合うとは限りません 。  
  • 税理士会や商工会議所の相談窓口: 公的機関が設けている相談窓口を利用する方法です。中立的な立場からアドバイスを受けられます 。  
  • 税理士紹介サービス: 専門のコーディネーターが、あなたの要望に合った税理士を無料で紹介してくれるサービスです。手間をかけずに複数の候補を見つけられるメリットがあります 。  

ステップ3:候補となる税理士をリストアップし、絞り込む

集めた情報をもとに、いくつかの税理士事務所を候補としてリストアップします。その際、以下の点を考慮して絞り込みましょう。

  • 専門分野・得意業種: 自社の業種や、抱えている課題(例:国際税務、相続・事業承継など)に強い税理士を選びましょう 。  
  • 事務所の規模・実績: 個人事務所から大手税理士法人まで様々です。自社の規模や求めるサービスレベルに合った事務所を選びましょう。
  • 料金体系: 顧問料の相場を把握し、予算内で依頼できるか確認します。ただし、安さだけで選ぶのは禁物です 。  
  • 立地・対応エリア: 直接会って相談したい場合は、事務所の場所も重要です。最近ではオンライン面談に対応している税理士も増えています 。  

 ※参考記事:「税理士を規模別に分類してみると―あなたの会社に合うフェーズはどこ?

ステップ4:候補の税理士と面談(オンライン含む)を実施する

2~3社程度に絞り込んだら、実際に税理士と面談を行います。面談は、税理士の人柄や事務所の雰囲気を知る絶好の機会です。以下の点をチェックしましょう。

  • コミュニケーションの取りやすさ: 質問しやすいか、専門用語を分かりやすく説明してくれるかなど、話しやすさを確認します 。  
  • 課題への理解度: 自社の事業内容や課題をどれだけ理解しようとしてくれるか、的確な質問をしてくれるかを見ます。
  • 提案力: こちらの要望に対して、どのような提案をしてくれるか、具体的な解決策を示してくれるかを確認します。
  • レスポンスの速さ: 問い合わせへの対応が迅速かどうかも、今後のスムーズな連携において重要です 。  

ステップ5:見積もりとサービス内容を比較検討する

面談後、各税理士事務所から見積もりを取り寄せ、サービス内容と料金を比較検討します。

  • 料金体系の明確さ: 顧問料に何が含まれ、何がオプション(追加料金)になるのか、詳細を確認しましょう 。記帳代行が含まれているかどうかも重要なポイントです 。  
  • サービス範囲の妥当性: 自社に必要なサービスが過不足なく提供されるか、料金に見合っているかを見極めます。
  • 契約期間と解約条件: 契約期間や、万が一解約する場合の条件も事前に確認しておきましょう。

ステップ6:契約内容をしっかり確認し、契約を締結する

依頼する税理士が決まったら、契約内容を隅々まで確認し、納得した上で契約を締結します。疑問点は遠慮なく質問し、クリアにしておくことが大切です 。  

ステップ7:良好なコミュニケーションを心がけ、連携を開始する

契約後は、税理士と密にコミュニケーションを取りながら連携を開始します。定期的な報告や相談の機会を設け、事業の状況や課題を共有することで、より的確なサポートを受けることができます。

信頼できる税理士を見抜くための質問リストと紹介サービスの活用

面談は、税理士の資質を見極める上で非常に重要です。限られた時間で効果的に情報を得るために、事前に質問事項を準備しておきましょう。

【面談時に確認すべき質問例】

  • 料金・契約について:
    • 「顧問料には具体的にどのような業務が含まれますか?別途費用が発生するケースはありますか?」  
    • 「従業員数や売上が変動した場合、顧問料は変わりますか?」  
    • 「契約期間や解約条件について教えてください。」
  • サービス内容・専門性について:
    • 「弊社の業界(例:IT、飲食業など)の顧問実績はどのくらいありますか?また、どのような点に強みをお持ちですか?」  
    • 「具体的にどのような節税対策を提案していただけますか?」  
    • 「決算書や試算表の見方など、経営に関する基本的なことも教えていただけますか?」  
    • 「税務調査が入った場合、どのように対応していただけますか?」  
  • コミュニケーション・対応について:
    • 「普段の連絡手段(メール、電話、チャットなど)は何ですか?また、質問した場合、どのくらいで返信いただけますか?」  
    • 「定期的な面談や報告の頻度はどのくらいですか?」  
    • 「担当者はどなたになりますか?途中で変更になる可能性はありますか?」

これらの質問を通じて、税理士の専門性、経験、コミュニケーション能力、そして何よりも「自社のために親身になってくれるか」という姿勢を見極めることが大切です。

税理士紹介サービスの活用も有効な手段

「忙しくて税理士を探す時間がない」「どの税理士が良いのか判断できない」という経営者の方には、税理士紹介サービスの利用もおすすめです。

税理士紹介サービスを利用するメリットは以下の通りです。

  • 手間と時間の削減: 自分で一から探す手間が省け、短期間で複数の候補を紹介してもらえます 。  
  • ミスマッチのリスク軽減: 専門のコーディネーターが、あなたの要望や事業内容をヒアリングし、最適な税理士をマッチングしてくれます 。  
  • 客観的な情報提供: 紹介会社が独自に税理士の情報を収集・評価しているため、客観的な視点でのアドバイスが期待できます。
  • 断りの代行: 面談の結果、契約に至らなかった場合でも、紹介会社が代わりに断りの連絡を入れてくれる場合があり、精神的な負担が軽減されます 。  
  • 無料相談: 多くの紹介サービスでは、相談や紹介自体は無料で行っています 。  

税理士紹介サービスは、初めて税理士を探す経営者にとって、効率的かつ安心して最適なパートナーを見つけるための強力なサポートツールとなり得ます。

まとめ:最適な税理士選びで、事業の未来を明るく

初めての税理士探しは、経営者にとって重要な決断の一つです。この記事でご紹介した「7つのステップ」と「質問リスト」を参考に、じっくりと比較検討し、自社の成長を共に支えてくれる信頼できる税理士を見つけてください。

もし、税理士探しにお困りでしたら、税理士紹介サービスの活用も視野に入れてみてはいかがでしょうか。専門家のサポートを受けながら、あなたのビジネスに最適なパートナーとの出会いを実現しましょう。